「箱」と外向き思考(その27) 影響のピラミッドモデル:外向きのマインドセット
よりよい人間関係を築くとともに、組織やチームの成果を高めることができる考え方である「『箱』と外向き思考」について書いています。
今回は「影響のピラミッドモデル」の3つめのポイントについて解説します。
3つめのポイントは、「相手に対する自分の影響力は、一番下の『マインドセット』によって決まることを常に意識しておきましょう」ということです。
ちょっと以下のような人のことを思い出してみてください。
■ あなたを温かく指導してくれた先輩
■ あなたによい影響を与えてくれた友人
■ あなたの成長を支援してくれた上司
彼ら彼女らがあなたによい影響を与えることができたのはなぜでしょうか?
あなたはなぜ、彼ら彼女らの指導やアドバイスを素直に受け入れることができたのでしょうか?
彼ら彼女らは、あなたのことを「人」として見ていたのでしょうか、それとも「物」として見ていたのでしょうか?
おそらく、彼ら彼女らはあなたのことを「人」として見て、あなたにしっかり注意を払っていたのだと考えられます。そしてあなたはそのことを無意識の内に感じ取り、彼ら彼女らのことを信頼し、指導やアドバイスに従ったのでしょう。
これが、「相手に対する自分の影響力は、一番下の『マインドセット』によって決まることを常に意識しておきましょう」ということの根拠です。
本稿の「その25」でも触れたとおり、マインドセットが内向きだと、相手を正そうとすることばかりに時間や労力を使ってしまい、相手との信頼関係を築くことや、相手の話を聴くことなどが疎かになってしまいます。それでは相手に対してよい影響を与えることはできません。
箱から出て、外向きのマインドセットを持ち続けることこそが相手との信頼関係を築き、相手に対してよい影響を与えることに繋がるのです。
いかがでしたでしょうか?
次回は、日本社会の潮流と箱に関する私見を綴ってみたいと思います。
どうぞお楽しみに!
株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/
「『箱』と外向き思考」は、アメリカの Arbinger Institute という機関が生み出した考え方で、今では世界中の国で、自己啓発や組織開発に用いられています。日本では、福岡に本社を構えているアービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社が日本の総代理店としてセミナーやコンサルティングを提供しています。
弊社は、アービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社の代理店として、その普及に努めています。「箱」や「外向き思考」についてもっと深く知りたいという方は、無料説明会や有料セミナーに是非ご参加ください!
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