セルフ・メンタルコーチング(その16) 自己効力感の高め方:生理的・情緒的喚起
今回は、自己効力感を高めるための7つの方法の4つめ、「生理的・情緒的喚起」について紹介します。
生理的・情緒的喚起とは、体の状態や気分を整えることで自己効力感を高めるということです。
想像してみてください。
朝から頭痛がしているとき、体が重く感じるとき、気持ちが沈んでいるとき、何かにイライラしているとき、仕事の成果を上げることができるような気がするでしょうか?
体の不調や気分の落ち込みは、自信を奪い、何かに挑戦する気持ちを萎えさせてしまいます。
ですから、体調を整え、気分を高めることが、自己効力感に繋がるのです。
体調を整える方法は人それぞれです。
早寝早起きをする
適度な運動をする
食事に気を遣う
アルコールを控える
風呂にゆっくり浸る
寝起きに熱いシャワーを浴びる
などなど、自分に合った方法を見つけるとよいでしょう。
気分の整え方にもいろいろあります。
中でも効果的なのは、「感謝」を意識したり口に出したりすることです。
自分が生きていることに感謝する
他者の存在に感謝する
祖先が繋いだ命に感謝する
自然の営みに感謝する
身近な人の思いやりに感謝する
などなど、何かに感謝をすることは心を鎮め、前に進むエネルギーを生み出すことに繋がります。
誰かに対してイライラしてしまうときは、その人のことについてよく考えてみる方法がお勧めです。
その人が苦労していること
その人が乗り越えて来た苦難
その人が赤ん坊だったときの姿
その人の優しい側面
その人が目指している未来
などなど、相手に対して思いを馳せて相手について想像するだけで、不思議とイライラは治ります。
このようにして、体調を整え、気分を安定させることは誰にでもできることです。自分で訓練することにより、自分の状態をコントロールできるようになります。
これがセルフ・メンタルコーチングの効果です。
次回は「想像的体験」について解説します。
どうぞお楽しみに!
株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/
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