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「箱」と外向き思考(その26) 影響のピラミッドモデル:階層を意識する

よりよい人間関係を築くとともに、組織やチームの成果を高めることができる考え方である「『箱』と外向き思考」について書いています。

今回は「影響のピラミッドモデル」の2つめのポイントについて解説します。

2つめのポイントは、「一つの段階でうまくいかないときは、一つ下の階層に戻りましょう」ということです。

これはどういうことでしょうか?
図を見ながら考えていきましょう。

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相手に対して「こうしろ」と指示したり「こうしたほうがいいよ」とアドバイスしたりするのは、一番上の「正す」です。

もしそれでうまくいかなかったら、一つ下の階層に戻るのです。一つ下の階層は「教える、伝える」です。指示やアドバイスの理由を、相手にわかりやすいように説明いましよう。理由に納得すれば、相手は自ら「正す」かもしれません。

それでもやっぱりうまくいかなかったら、さらに下の階層に戻ります。一つ下の階層は「相手の話を聴く」です。なぜ相手が指示やアドバイスに従わないのか、丁寧に聴きましょう。もしかしたら、従いたいけれど従えない何らかの理由があるのかもしれません。または、別の指示やアドバイスを求めているのかもしれません。あるいは、状況や目標に関する誤解があるかもしれません。それによっては、こちらの指示やアドバイスを変えることが必要な場合もあるでしょう。ともあれ、まずは相手の話をしっかり聴くのです。

それでもやっぱりうまくいかなかったら、さらに下の階層に戻ります。一つ下の階層は「相手との信頼関係を構築する」です。指示やアドバイスのことは一旦脇に置き、相手との心の距離を縮め、本音を話し合える環境を作りましょう。

直接の信頼関係を築くことが難しい場合には、さらに一つ下の階層に戻り、相手に影響を与える人との信頼関係を築くようにしましょう。

このように階層を意識すると、自分にできることがいくらでもあることがわかります。

うまくいかないのに同じ段階にとどまっていると、うまくいかない理由ばかり考えるようになってしまいます。その結果、相手を責め、自分を正当化し始めます。そうです、それによって「箱」に入ってしまうのです。
うまくいかない時に下の階層を意識することは、外向きのマインドセットを保ち続けることに役立つのです。

次回はポイントの3つめ、
3.相手に対する自分の影響力は、一番下の「マインドセット」によって決まることを常に意識しておきましょう。
について説明します。
どうぞお楽しみに!

株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/


「『箱』と外向き思考」は、アメリカの Arbinger Institute という機関が生み出した考え方で、今では世界中の国で、自己啓発や組織開発に用いられています。日本では、福岡に本社を構えているアービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社が日本の総代理店としてセミナーやコンサルティングを提供しています。
弊社は、アービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社の代理店として、その普及に努めています。「箱」や「外向き思考」についてもっと深く知りたいという方は、無料説明会や有料セミナーに是非ご参加ください!
https://www.fl-a.co.jp/seminar/

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