「箱」と外向き思考(その6) 箱を持ち歩く=箱のタイプ
よりよい人間関係を築くとともに、組織やチームの成果を高めることができる考え方である「『箱』と外向き思考」について書いています。
これまで、
「誰かに対して何かをしたいという自分自身の気持ちを裏切ったときに私たちは箱に入り、相手を責め、自分自身を正当化しようとする」
ということを書いてきました。
そして前回、
「いやいや、ちょっと待てよ。私はそもそも誰かのために何かをしたいなんて思わない。だから箱に入ることはない」
という人がいるとしたら、それは危険信号だというところまでお知らせしました。
今回は、これについて考えを進めていきましょう。
そもそも私たちは、人として社会で生きている以上、仲間のために役に立ちたいと思うし、好きな人のことは喜ばせたいと思うし、困っている人を見たら助けたいと思うし、間違いを犯しそうな人には忠告したいと思うものです。
しかし、そうした自分自身の思いに背き続けると、すなわち、自己裏切りを繰り返していると、いつしかそれが自分自身の性格になってしまうのです。
だから、危険信号なのです。
アービンジャーでは、このことを「箱を持ち歩く」と呼んでいます。
「箱に入る」のではなく、ずっと「箱に入ったまま」なので、持ち歩くというイメージですね。
実は、箱には4つのタイプがあります。
■ 優越の箱
■ 当然の箱
■ 劣等の箱
■ 体裁の箱
の4つです。
本来、人は誰でも、人としては同等です。
相手が上司であっても先輩であっても、人としては同等です。
相手が部下であっても子供であっても、人としては同等です。
しかしながら、私たちはつい自分と他人とを比較し、自分を相手より上に見たり、自分を相手より下に見たりということをしてしまいます。
自分を相手より上に見て入るのが
■ 優越の箱
■ 当然の箱
です。
自分を相手より下に見て入るのが
■ 劣等の箱
■ 体裁の箱
です。
これだけでは、まだ何のことかよくわかりませんよね?
次回以降、一つひとつの箱のタイプについて、具体的に説明してみたいと思います。
どうぞお楽しみに!
株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/
「『箱』と外向き思考」は、アメリカの Arbinger Institute という機関が生み出した考え方で、今では世界中の国で、自己啓発や組織開発に用いられています。日本では、福岡に本社を構えているアービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社が日本の総代理店としてセミナーやコンサルティングを提供しています。弊社は、アービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社の代理店として、その普及に努めています。
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