そういえば、7月8日
全くお腹が空かなかった。
私は緊張するとお腹が空かない。
そして午前中は渋谷にある何だの団扇が配られるだとか走り回る羽目になるのだ。
オートミールを食べて相棒OS-1をバッグからぶら下げ、お気に入りの赤いワンピースにNOAHシャツを羽織り揚々と出発。
暑。
どこなの団扇。
何度か挫けながらセンター街を歩き、町中に溢れるミセスの楽曲に励まされながら歩く。
時間の猶予はその時1時間を切っていた。
もう見つからないかな、諦めようか。
一先ず大きなミセスが見たくて移動、
NOAHとATLANTIS、全てに sold out の文字が誇らしい。すごいでしょミセス、すごいでしょ私の好きな人。
控えめに写真を撮っていた時、海外の方が「ソールドアウト!ソールドアウト!オールソールドアウト!ファンタスティック!」と私の後ろを通り、とても幸せだった。
これな団扇が見つからなくてもいい、そこに団扇を持っている集団がいるけどどこで貰えたかを聞く勇気はない。人見知りなんだ。
駅前まで戻りそう思った時、何故か信号を渡りたくなった。なんだろう、匂う。これはもう本能。
なんか、こっちだ。
鮮やかなその団扇
配っているお姉さんはやや人に埋もれているではないか。
「やっと見つけた、おかえり」
困惑するお姉さん。
わたしもこんな展開はハウルの動く城くらいでしか聞いたことがない。ごめん。
るんるんで団扇を眺めながら一先ず御手洗へ。
ァァァァァこの緑シャツ丈長いし汗ジミ目立つしマジで無理なんですけど汗ジミでミセスの前出るのは無理なんですけど。お前がミセスの前に出るんじゃないミセスがお前の前に出るのだ。そうなのだが、だめなのだ。
ちなみにウエストの高さで裾を結び、少し長い袖は折ってあげるとちょうど良かったです。これからノアに行かれる方、下界で着る方、ぜひ。
そうして渋谷を離れ、さいたまスーパーアリーナへ。ゆらゆら、次第に電車内に増えるNOAHのTシャツや今までのミセスグッズに身を包む人たち。
到着後、小雨襲来。
大森元貴は雨男だと何処かで聞いた。
私も雨女だよ。エへへ。
ナラバズは今ならどなた様も!と時間が無関係だったので少し早めに受け取り、ああちょっと荷物が増えすぎて腕が痛いなどと、まだ機能しないアドレナリン。
フォロワーさんと隠れんぼが始まっていた。
「どこ〜!?」どこではない、隠れんぼだろうが。聞くではない。ちなみに雨を避けるため殆どの時間をショッピングモールと、SS入場ゲート側に居りました。あと喫煙所ね。ずっと喫煙所居られるくらい喫煙所すき。
長い階段に赤いワンピースが広がっている時、写真を撮ってもらうなら今だなとフォロワーさんを呼びたかったのは事実です。でも負ける訳にはいかn
私を見つけたとDM、「蜜ちゃんですか」と声を掛けられ、ほぼ二人に同時に見つかった。
敗北。
嬉しいことにフォロワーさんの一人は同じブロックというか私のすぐ後ろだったので一緒に並んで一緒にトイレに行き、あららこんなこと何年ぶりでしょうかと社会人は震える。現場百戦錬磨の人間は強いのだ。
席が近い。近いなと思っていたけど思っていたよりも近い。4月のZeppが2階席で遠くて(それでもZeppの距離)、メトロは最前、6月コークも200人の中で最前、7月NOAHにして9列目。私のミセス運。運命の人なのだきっと。運命だ。自慢する。運命なのだ。
今書けることは
「お首のtattoo!!!!!!!!」「Lonelinessでティラノサウルス!!!!!」「若井滉斗はギタリスト!!!!!!」「ステージ中央りょうちゃん名前を呼ばれて満面の笑み!!!!!!!」です。
二度見したね、首。
あれなんだか場所により違ったみたいだね。
私の日は葉だったのかな。バーコードに見えて私は「囚人なんだ……」って異様なことになったけどあれは羽根か葉だったらしい。
Lonelinessは首を振りながら花道を歩く姿がごめんなさい違うんです本当に失礼だな。でもこの言葉のおかげでこんなにもハッキリと覚えているんだ、語呂合わせみたいなものなんだ。
初めて若井滉斗のギターソロで目が離せなかった。あまりにも美しくて格好良くて、ちょっと大森元貴がその時私の背中側に居たのに全く若井滉斗に釘付けである。なんなん、めっちゃ格好良い。なんで舌出すん?格好良いから?なるほどね。
最近やっときちんとその音が聞き取れるようになり、彼のギターの音は、その歌声と共に泣き、共に笑う、彼の相棒なのだと思った。
りょうちゃん、なんで真ん中に居たんだろうね。真ん中で仁王立ちして、私たちの呼び声に満面の笑みで本当にあなた、あなたの笑った顔で私の肩の力は抜ける。気張らずとも、楽しめるのだ。音楽も正しいノリ方が分からずとも、りょうちゃんに誘われるがままでいいのだ。良いじゃないの。たまには真ん中に大きいピアノ置いちゃってさ。もう皆ゆっくり座って聴きたいよ。めちゃくちゃええな。藤澤涼架堪能するライブありです。
金テだァ!!!!!!!!
人生初めての金テ雨、うきゃあ嬉しい。
この時5本は絶対欲しかった。私の後ろに一人、離れたところに二人、愛知に行くと言っていたあの子。お前らの分の金テも任せろ!!!!!の心意気だった。
ちなみに金テにこちらがキャアキャアしているのをとてつもなく愛おしそうに見つめた彼を私は見逃していません。
はて、何故私はライブ中にフォロワーを思ったのだろう。別にええやないか、金テの何だの。
ライブ終わったらDMして持ってない子にあげよう〜と、バッグに詰めておいた。
ああ嫌だなあ、と思う。
その人の言葉や私の話を聞いてくれる姿勢を好きになって、私はいとも簡単にその関係性の居心地の良さに味をしめてしまう。
金テを振り回し、紙吹雪に溺れ、「またすぐに会えるからね」と言わんばかりにあっさりと帰って行った。というか舟の中に入って行った。
2分24秒のアンコール、
「きっと」と言うならば今聞いて欲しい。
わたしはあなた達をあいしている。
紛れもなく。
わたしには、あいされてる。
あっという間なのに、このまま死ぬまで鳴り止まないような鈍く痛くて幸せな余韻。
はああ、あれだけ声を出していたのに浅い呼吸で溜まった息を吐き出して座り込んだ。
凄いものを見たぞ、というより
凄いものに参加した。
最初はどんな風に始まるんだろう、その曲かあ、あああの時も聴いたこの曲だ、なんて頭が働いていた。気が付いたらそれは嵐が終わるまでの日常だった。奏でることが好きな船長と、一緒に何でも弾けて、ずっとこうして船旅を続けていた二人。彼らと一緒にあの時間、私は過ごしていた。
「一緒に居てくれてありがとう」「一緒に過ごしてくれてありがとう」と、一人の一人を見つめるように見渡す彼と左右頷く二人がうれしい。
いつも彼らの音楽は私の傍にあって、それなのに私たちはこんな時にしか一緒に過ごすことも、本当は皆同じ気持ちだと彼から見えることがないのだと思うと寂しい。
私たちに出来ることなんて限られている。
限られた中で、
もっと愛情を、
伝えられたらなあ
愛情が、彼らを
少しでも守ってくれたらなあ
そういえば、
終演後無事に金テープは渡せました。
最後に鞄を見たら私の分が一本だったから、
あの子がもし持ってないまま愛知から帰ったら、アトランティスの時にあげよ〜と当たり前のように思った時。…もう。
ミセスが私の人生に訪れて始まった二度目の青春を、一緒に過ごしてくれるかわいいひとたち。
私は諦めて大人しく好きになったり寂しくなったりしているから、
かまってやってくださいね。
Mrs. GREEN APPLE に
目一杯の感謝と
愛情を。
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