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行ってらっしゃい


フェーズ2開幕から2年。
その2年で数々の目標へ到達し、数々の夢を叶えたのでしょう。

私はあなたたちに出会うのが遅かったから、耳にしていたのに振り向かなかったから、22年の年末からしか知りません。
それでもこの僅か1年と少し、誰かを心から応援したくなる気持ち、寝ても醒めてもその幸せを願う心、新曲に眠れぬ程震える感動、一面の光の海、沢山のものを知りました。
フェーズ1と呼ばれた青春に触れたくて、買い揃えた円盤は宝物です。常に後悔が付き纏う、宝物です。今でも毎日のように、あの時振り向いて居たら、その痛みとも共に在れたのにと、思ってしまいます。

幸せにだけなど、なりたくないのです。
私の日々の一部になってくれるのなら、その痛みも、真摯な姿勢も、全て受け取りたいのです。
愛情などではありません、エゴです。
そうでなければ、私が満たされないのです。

宝物と言えば、いつかの手紙にも書きましたね。音楽、エンターテインメントという贈り物だけではなく、私に友達をくれてありがとうと。あなた達がくれた縁が、あなた達と一緒に、明日の予定をくれました。やさしい夜を知りました。馬鹿みたいな遊びをしました。お誕生日だからって夜中にケーキも食べました。話し過ぎて寝不足になるなどいつぶりでしょう。あなた達に出会えなければ、この生涯にきらめいた青春は無かったことでしょう。遅咲き、学び直し、体はとっくに大人になってしまいました。でも今心が、子どものようにはしゃいでいて、擽ったいのです。

帰ってきてくれて、ありがとう。
帰ってくるための休止であったこと、分かっています。
かぞくと離れてしまうことに、どんなやりとりがあったか、あなたが書き残したものを読みました。
帰ってきてくれなかったら、どんな人生を送っていたのでしょう。
ぞっとします。心を覆い隠して生きることなど朝飯前で、それでも見失えない寂しさ。それにばかり目を向けて、俯いて生き続けていたのかもしれません。つよい言葉と裏腹に、ほんとうによわいのです。

真っ直ぐな言葉と音が心に触れること、何度嫌になったでしょう。何度嬉しかったことでしょう。
背中に手を添えてくれたこと、ただ肩に頭を預けるように委ねられたこと、香りに鼻先を上げられたこと、果てしない未来にワクワクしたこと。心を巣食う化物に音をくれたこと。
感謝しても、感謝しても、どう表しても、尽きません。延々と言葉に出来てしまいます。長くなるのでやめておきましょうか。

おかえりなさい。
おかえりなさい。
来年は三度目のおかえりなさい。

行ってらっしゃい。


だいすき。


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