親愛なる
書きたくなってしまう。
書かなければ、いつまでも泣いてしまう。
そんな気がする。
だから書き残しておきましょう。
死、死んでる〜〜〜〜!!!
である。あなたの顔を見た時です、その男の顔。
走る棺、たっぷりのお花に囲まれてあなたは穏やかな顔をしていた。最後の場所へと走るのだ。
0時の配信から、朝までずっと聴いていた。
すごく私、前向きな気持ちになれた。
出会いが愛おしくて、積み重ねた日々を抱きしめたくなった。もうるんるんだった。
こうやって今日も明日も、きっと明後日も生きていこうって、希望だと思った。
残される側の私は、彼と、彼らと、人生という点で同じ生き物なのだと感じていた。どうか、と祈りながら。
21時、MVの公開。許されない、悔しい、愛おしい。
その男は、私にとってのミセスそのものだった。
振り向いた時、目線の少し先、いつだってそこに居る。
夏の終わり、短い命を咲かす
その花のように
お別れの時間が始まる。
映画になぞらえるならば、
ひとりの人、その家族、願いは多くの人を救っていく。誰しもに、命を繋いでくれた存在がいる。気付くか、気付かぬかの違いで、人の命には必ず。
私の人生になぞらえるならば、
それはこのアーティスト以外に何があるでしょう。
身を削り生み出すあなた以外に、誰がいるでしょう。
新曲の発表がある度に奥歯が割れそうなくらい理解を自身に促してきたはずだ。
美しい曲が増えて、限りある作家としての生命線は燃えてゆく。
分かっていると、言い聞かせて。
それがどうだ、
目から入る情報はいとも簡単に心を縛り付ける。
去りゆくその背は届かない、触れられない。
その声は聞こえない。
遺されるのは私で、彼らは遂に「追われる側」になったのだとさえ思った。
なったのだと、さえ。いつだって本当は、。
しかし本当に、良い演技をする、良い表現者だなと彼についてはとても悔しいくらい愛おしい。
毎度の事ながら、この人を愛して、こんなにも振り乱されて、心から幸せだと言える。
「結婚式とかで流したいな〜」
などとはしゃいでいた今朝の私があまりにも可哀想なので抱きしめて眠ってあげることにする。
ミセスが私を遺すなら、
その曲が永く愛されるよう尽くして生きる。
けれども貴方が私を遺すなら、
私は冷たい海を選ぶでしょう。
心の落ち着いた頃、
お前は彼らから何を教わったのだと
声を上げて泣くのでしょう。
どうか。
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