いとうみく『朔と新』紹介〔登場人物とあらすじ/急いで話を知りたい中学受験生向け〕
いとうみく『朔と新』講談社
2021年に
・浦和明の星女子中学校
・栄光学園中学校
・カリタス女子中学校
・淑徳与野中学校
・成城中学校
が出題しています。
題名の読み方は「サクとアキ」。18歳と15歳の二人の兄弟の名前です。兄の朔と弟の新、二人の視点が入れ替わりながらお話が進みますから、どちらとも主人公といえるでしょう。主要な登場人物は以下の通りです。人間関係を正しくつかむには、視点となっている主人公を中心にして「この人は主人公の何」と読み取っていくといいでしょう。
滝本 新〔たきもと あき〕
高校一年生。中二の時に陸上の都大会で一位になるほど走るのが得意だったのに、中三になる前に陸上をやめてしまいます。
滝本 朔〔たきもと さく〕
十八歳。新の兄。高校二年生の大晦日〔12月31日〕にバスの事故にあって目がみえなくなったため、家を離れて盲学校〔目の見えない人のための学校〕に入っています。物語はこの朔が一年ぶりに家へと帰ってくる場面から始まります。
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1,175字
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