こまつあやこ『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』〔2020年首都圏中学入試頻出物語/背景説明・登場人物・あらすじ/登場人物まで無料/200円
こまつあやこ『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』講談社
この作品は2020年に
・浦和実業学園中学校
・大妻多摩中学校
で出題されました。
★背景説明
不思議な響きの題名はマレーシア語で「五・七・五・七・七」という意味です。この数の並びに見覚えがあるかな? これは短歌の音数律です。この話の主人公の沙弥はマレーシアからの帰国子女で、二年半ぶりに帰って来た日本で、ふとしたきっかけから短歌を作るようになります。
★登場人物
花岡沙弥〔はなおか さや〕
主人公。中学二年生。中二の九月に、二年半過ごしたマレーシアから日本に帰ってきた。
佐藤莉々子〔さとう りりこ〕
中三の図書委員。木曜日の昼休みにいつも督促状〔とくそくじょう〕を持ってくる。下級生からも変わり者扱いされている。中二のとき生活委員をしていた。
藤枝 港〔ふじえだ こう〕
沙耶の同級生。小学校が同じだった。閉店してしまったフジエダ時計店の息子。咲弥がマレーシアへ行く前にはげましてくれた。中二の二学期からなぜか給食を食べず、前は遅刻ばかりしていたのにクラスで一番早く登校するようになった。中一のとき生活委員をしていた。
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762字
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