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3000円をその手に握らせるのでレイジングループをプレイしてほしい
本気です。友人各位はレイジングループをプレイする気になったら連絡してほしいです。3000円を渡しに行きます。ついでにカラオケもしましょ!
とはいえ、まずはレイジングループとは何かを説明させてください。
レイジングループはケムコから配信されている長編ホラーサスペンスノベルゲームです。ノベルゲームなのでアクションゲームがあまり得意でない方も気軽に始められます!スマホ(App Store/Google Play)、PS4(DL版/パッケージ版)、PS Vita(DL版)、Nintendo Switch(DL版)、PC(Steam、DMMほか)などでプレイ可能です。
以下は公式のあらすじです。
狂気の因習にまみれた集落で、殺人儀式「黄泉忌みの宴」に「死に戻り」の男が挑む!
対戦テーブルゲーム「人狼」の世界観を和風伝奇ホラーへと巧みに再構成し、 「ループ要素」によって新機軸のミステリを提示、さらにサスペンス、民俗学、 コメディなどあらゆるエンターテインメントを盛り込んだ大長編ノベルアドベンチャーゲーム。(公式HPの紹介文から引用)
殺人儀式…!?!?
死に戻り……!?!?!?
みたいな感想を抱いてしまう概要ですね。
ええと…端的にいうと、バイク旅行者の房石陽明(ふさいしはるあき)が閉鎖的な村・休水(やすみず)に迷い込み、村に来た日の夜に人狼(マジで人狼としか形容できない姿の何か)に襲われて死亡するんだけれど、次の瞬間に房石さんは村に迷い込む前へと生き返っていて…その後は同じように村に迷い込むが、房石さんは自分が死んだという記憶もなんとなく覚えているので前回と違う行動をとることで夜を生き延びる…んだけれど、次の日から村人たちが「村に紛れ込んで毎晩『ひと側』の人間を殺していく『人狼側』の人間を話し合いで探し出して殺す」というリアル人狼ゲームといえるようなめっちゃ物騒な儀式を始めて……このヤバい儀式は何故止められないのか、「人狼側」の人間は誰なのか、この村に隠されているものは何か、そもそも何故房石さんが死に戻るのか…そんな数々の謎が提示され、房石さんが幾多の死を乗り越えながら真相に近づいていく!そんなオカルトホラーミステリーギャグラブコメ感動大長編ノベルゲームです!!
…端的にまとめられませんでした。
登場人物はこんな感じです!(スマホアプリ版のスクリーンショットを引用)
公式サイトの登場人物紹介はこちら
幼女からおじいちゃんまでキャラの年齢層が幅広くて、リアル寄りの絵柄です。ボイスもリアル寄りで、絵柄と調和しているように感じました。特に主人公・房石さんは彼の本質を表しているかのような掴み所のない喋り方でとても好きです。マジで何なの、あの爽やかサイコパスボイス…。
個人的な意見ですが、最後までプレイすると全員に愛おしさを感じるようになりました!!
狼じじい氏は好きというほどではないけれど良い塩梅のキャラ立ちでした…最初は苦手意識しかなかったのに…悔しい…。
多面性があるキャラが多いので初見で苦手だと思ったキャラもトゥルーエンドを迎える頃にはきっと印象が大きく変わっているはずです。
私も特に推しになりそうな見た目のキャラがいないな…と思いつつプレイし始めたら見事に千枝実ちゃんとモッチーと能里さんに心を撃ち抜かれました。
能里さん、高慢な態度をとる偏屈お兄さんだけれど不思議と好感度が増していくキャラなんですよ…ぜひ「能里清之介にはハマらないぞ!」という気持ちでプレイしてみてください。おそらく無理です。
登場人物についてですが、特に織部一家の関係性は心に刺さる人が多いと思います。
織部兄弟のすれ違い、本当に胸が苦しくて最高なんですよ……!!!!
織部一家の家族構成は
穏やかかつちょっと日和見な性格で息子2人を何よりも大切に思っている母親・かおりさん
真面目で思慮深い切れ者だけれどとてつもなく大きな劣等感を抱え込んでいる兄・織部泰長くん
周囲に反抗してばかりで無鉄砲で暴力的だけれど根は優しい弟・織部義次くん
の3人で、父親が数年前に亡くなっている母子家族なのですが、織部兄弟はお互いに「相手の方が母親に愛されている」と思い込んでいるんですよ…。
ネタバレなのでスチルは伏せました。正反対な兄弟が自己肯定感の低さだけ似てしまうの、良い……。
関係性の縺れが好きな方には本当にオススメです。
キャラクター描写も素晴らしいですし、ストーリーも文句なしに面白いです。上質な読書体験ができること請け合いです!
DL版はどの機種でも3000円です。ストーリーが大ボリューム&超面白いのに3000円!!!値段以上に楽しめます。
Nintendo Switchやスマホアプリでは最初のルートのバッドではないエンディング+αまで無料で遊べる体験版があるので気軽に手を出してみてください!
↓各機種ごとの値段・内容の違いはこちら(広島オタクマップ/saki (@otakumap)さんのツイートから引用)
スマホアプリ版よりも各機種DL版の方がスチル増量&シナリオ加筆のうえにフルボイスなのでより深く楽しめると思います!
ノベルゲームが好きな方、ミステリー・サスペンスが好きな方は是非ともプレイしてほしいです。主人公の房石さんが有能で論理的思考力のある人なので、気持ち良くストーリーが展開します。
ちなみにこの作品のジャンルは「人狼×和風伝奇ホラーノベルアドベンチャー」らしいですが、ホラーゲームが死ぬほど苦手でグロテスクなものもあまり得意ではない私でも楽しくプレイできました。
怖くて苦手なスチルが一枚あったこと(最初のルートの中盤のアレ)や、人狼側に襲われた者たちの死体描写(あるいは人狼側の殺害描写)がどれもえげつないこと、そしてエクストラシナリオ3つ目が怖すぎて読み返せないレベルであること以外は大丈夫でした!
バッドエンドや死体描写で表示されるスチルはだいぶ抽象的なのでそこまで怖さはありませんし、ホラー作品にありがちなビックリドッキリ要素もほぼなかったです。ありがたい…。
グロが苦手な方は本文の残酷描写を伏せ字にする機能があるのでご安心ください!
随所に鬱展開があり気分が沈むと思いますが、鬱とシリアスの合間にギャグ展開を挟んでくるなど絶妙なタイミングで心が救われることが多々あるので挫けずにプレイしていただきたいです…!
なぜかホームページが2種類あるのでどちらのリンクも載せておきます。
人狼×JホラーADV レイジングループ
↑各種DL版へのリンクやグッズ展開などが載っています。登場人物紹介がないのが不便…。
※2019.8/10追記 こちらのサイトにも登場人物紹介(が載っている下記サイトへのリンク)が掲載されていますね!失礼いたしました。
レイジングループ
↑「レイジングループ」でググっても出てこない。どうして?
※2020.9/13追記 ググったら検索結果上部に出てきます、良かった!
簡潔なあらすじから登場人物紹介、作品世界をより深く味わえる「資料」のページなどまであります。「資料」の一つ目は怖くて未だに最後まで読めていません。
そしてそして!なんと!公式アンソロジーコミックと小説版第1巻がそれぞれ2019年4月10日(水)と4月15日(月)に発売されます!!!!
やったー!!しかも小説版は300ページ超の文量で7巻ほど発売予定だそうです!すごーい!!!
出版社やアンソロジー参加作家などの詳しい情報は告知ページに掲載されています!(リンク先の告知ページ以外の記事はネタバレを踏む可能性があるのでお気をつけください)
他媒体での展開も始まり、勢いの止まらないレイジングループ!
アンソロジーや小説版を読む前に、ぜひ体験版からでもいいので原作ゲームをプレイしてみてください!!
Let's 黄泉忌みの宴🐺🔪❤︎