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半年の英語圏での生活で起きた、ごくごく小さな聞き間違い事例メモ
私が勝手に愉快だと感じた聞き間違い
英会話に限らず日本語での日常会話でも、私は聞き間違いが多いです。最近、英語のフレーズを聞き間違えてイメージが可笑しくなった事例が二つあったので、まず紹介します。
事例1: 不思議の国へ?
夫とハンバーガーショップで夕食を取っていた時のこと。よれよれのパーカーにキャップを被った見知らぬ男性が、私たちのテーブルへやって来て、「ワンダーランド、ワンダーランド」と繰り返しました。不思議の国へ連れていくつもりなのか、夕暮れとはいえ人目に付く場所で堂々と?……などと私が見当違いに当惑しているうちに、夫が仕方なさそうに1ドル札を手渡すと、男性は去っていきました。
事例2: 出会って数秒で別れを惜しまれる?
洗濯物を詰め込んだ大きなリュックサックを背負って階段を下りていったところ、少し先を下りていた老人が階段出口のドアを開け、押さえたままこちらを振り返り「アイミスユー」と呟きました。仕草から「お先にどうぞ」という意味だと察し、私は「サンキュー」と返して通り抜けました。
発音記号を見比べてみた
一つめの事例では "wonderland" と "one dollar" とを、二つめの事例では "I miss you" と "I must yield" とを聞き間違えたのでした。
手元にあるロングマン英英辞典を頼りに、それぞれを発音記号で表記すると、[wʌndə(r)lænd] と [wʌn dɒlə/dɑːlər] 、[aɪ mɪs jə/jʊ/juː] と [aɪ məst/mʌst jiːld] です。特に [lænd] と [lər] や、[jə/jʊ] と[jiːld] なんかは、目で見ると明らかに違うのに、耳で聞いた時には分からなかった。英会話を聞き慣れている方々には、ありえない聞き間違いかもしれません。こんなのを楽しめるのも今のうち、ならよいのですが、こうした小さな事件簿が積み重ねられていく日々は、当分続きそう。他人にとっても面白いのかどうかは甚だ疑問ですが、手帳に収まりきらないほどの珍事件が起きたら、またここに書こうかな。
それでは、また。
Today's Keyword (もとい、こぼれ話)
Welcome back to school! : 先月、新学期の始まる日に、近所の小学校の手前を通る歩道にチョークで書いてありました。他にも "We are glad to see you again!" とか、"Happy to meet you!" とか。平日の小学校の前でスマホのカメラを構える度胸が無かったので、写真を撮りそびれたのが心残り。日本なら「進級おめでとう」など、生徒の成長を祝う言葉になりがちな印象ですが、アメリカでは生徒との再会を喜ぶ言葉をまず並べるんですね。もちろん、言語表現が異なるだけで、久しぶりに会う子たちが元気に育ってそうな様子を見て嬉しくなる、というのはどこの学校でも同じなのでしょう。そういう気持ちが路上に溢れ出ているのを見て、私も勝手に嬉しくなってしまいました。