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ドラクエⅢの転職から学ぶ、デジタルマーケターの最適な転職タイミング。

今回は、デジタルマーケターの転職は『ドラクエⅢの転職システムを見習うべき』という、謎の話をかなりマジにします。

まず、ドラクエⅢの転職システムを説明します。

・各職業から別の職業になるには、『レベル20以上』でなければなれない

・転職するとレベルは1から。ただ、能力は1にならず半分になる。(HPとMPはレベル1の基準に)

・覚えた技や呪文は引き続き使える

といった感じ。「ドラクエⅢの転職なんてリスクばかりじゃねえか」と思われるかもしれませんが、転職後の成長はとても早く、かつ覚えられないはずの呪文や技を得られるので、強敵を倒すために転職を駆使することが必要なのです。

例えば、レベル20までは僧侶で回復呪文を覚え、その後戦士になり、回復しながら戦うといった感じ。

自ら転職をしてみて『このシステムは本当によく出来てるなあ』と実感したと共に、転職する際の一つの基準として、ガチで提起したいと思います。

※ドラクエⅢでいう職業はキャリア、呪文や技はスキルと言い換えて読んでください。

※職業凡例。以下のように読み替えると自分ごと化できます。笑
・戦士・・・営業
・僧侶・・・プロジェクトマネージャー
・魔法使い・・・実務担当
・商人・・・バックオフィス
・遊び人・・・ニート

なぜドラクエⅢの転職システムは良く出来てるのか?

今のところ「ただの頭のおかしい奴」にしか思われてないと思いますが、まず、よく出来ていると思うところをきちんと四点述べていきます。

よく出来てる①:レベルが20以上にならないと転職できない点

レベル20というのは物語中盤に差し掛かるくらいで、ザコ敵は余裕で倒せますが、強敵がでるとさっぱり歯が立たない程度。

言い換えると、レベルがある程度ないと転職することすら難しく、転職した後も戦力になれないので、レベル20がボーダーラインというのはぴったりですよね。

そして、レベル20になるくらい、つまり中堅社員と言われるくらいにまで社会人を経験すると、なんとなく転職したくなる時期。

うーん、絶妙です。

よく出来てる②:転職するとレベル1から、能力が半分になるという点

転職直後は自分の持てる能力を100%出すことはまず無理です。

組織に合わせた役割、会社に必要な要素の分析、慣れない環境への適応などなど、確かにレベルは1からかつ、能力はマックスでも半分しか出せません。

あと、精神的にも体力的にも環境的にもHP、MPがレベル1になり、すぐ死にそうになるのと自由に呪文が使えないのもリアルに近いです。

これも絶妙。

よく出来てる③:呪文と技が引き継がれる点

転職した後でも、もちろん自分で身につけた呪文や技は継続して使えます。しかし、強力な呪文や技はMP(マジックポイント)を多く消費するため、レベル1になった状況だとそもそも使えないか、使えても1回だけ。

そして、技を使ったところで、新しい環境でその技が役に立つのかすらわかりません。死ぬ気で唱えたマヒャド、それが実は全く意味がなく社内を凍りつかせただけ、なんてことが起こりかねません。

とりあえず使い方は覚えているだけ、というのが絶妙です。

よく出来てる④:転職後の成長速度が早い点

転職後はレベルが1からになります。つまり、レベル上げに必要な経験値が低いです。しかしすでに冒険はそこそこ進んでいて、出てくる敵はそこそこ強く経験値が高いため、はじめは敵を倒すのに苦労するのですが、早いスピードでレベルがどんどん上がります。

最初は大変ですが、レベル20に戻るスピードも早く、レベル20時点でのステータスは前のそれとは比較にならないくらい高いです。

絶妙やでほんまに。

本題:現実に転職するタイミングを試される部分が類似し、参考になる。

さて、本題。

ドラクエⅢの転職システムと現実を対比させながら、話を進めます。

A.レベル20になった瞬間に転職する場合
B.
レベルが高くなって極めてから転職する場合

大きくわけて、ドラクエⅢの転職にはこの2パターンがあります。そして、これは現実に当てはめると、

A.スキルを身につけ中堅になったくらいに転職する場合
B.企業にとどまってスキルを極めてから転職する場合

という感じ。

それぞれメリットデメリットがあり、ここがドラクエも現実も運命の分かれ道となるのです。A、B両方のパターンを説明します。

A.レベル20になった瞬間に転職する場合(スキルを身につけ中堅になったくらいに転職する場合

早めの転職の場合、『転職前と転職後の職業両方で経験が積める』という点がポイントです。

はやいうちの転職は年齢も低いことが多くプロパーと似た扱いになるので出世もしやすく、転職した後の環境もそれほど強敵はいないので、レベル1からでも苦労が少なく環境に馴染みやすいです。

しかし、前の職業でそのままレベルを上げたら覚えられるはずだった呪文や技が覚えられなくなります。前の環境のまま僧侶であとレベル1上げていたらベホマ(=プロジェクトの高度な火消し)が使えるようになったのに…。ベホマが使えたら役に立ったのに…。

そんな後悔をしないように、転職前にその職業でしか覚えられない呪文や技を見極めましょう。今の職場は、高度かつ希少価値の高い呪文や技が、低いレベルで覚えられるかもしれません。

いや、これまじ書いててほんとそう思います。まじで。

B.レベルが高くなって極めてから転職する場合(企業にとどまってスキルを極めてから転職する場合

次のパターン。

極大な呪文や技(スキル)を覚えてから転職する場合、その呪文や技が次の環境で役に立てば即戦力で活躍できます。

しかし、我慢できず中途半端な呪文や技を覚えた段階で転職すると、大して呪文が役に立たない場合があります。また、極大な呪文を使えることをアピールに転職すると、かなりの期待とそれなりのポジションが一緒についてきます。イオナズン(=高難度のプログラミング)で敵を一掃してくれると期待されていたのに、実は威力が弱くて全然倒せなかった…。転職したらレベル1でそもそもイオナズンが使えなかった…。

また、どの技を覚えるのかだけでなく、その技をどう使うのか、そもそもその技は市場で有益なのか?そして自分は本当にその極大な呪文を使いこなせるのか?を見極める必要があります。

気がついたら転職出来なくなっていた。そんなこともあります。ハイリスクハイリターンなのがBパターンでしょう。

デジタルマーケターの転職に当てはめると。

さて、僕はデジタルマーケターなので、デジタルマーケターの転職に当てはめてみます。

デジタルマーケターには、色々な『職業』『呪文や技』があります。

SEO、リスティング、ディスプレイ広告、コンテンツマーケ、PR、ソーシャル、メール、アクセス解析、統計、BIなどの見える化、MA、LPO、EFOなどなど…。

僕はAパターンに近く、比較的低いレベルで転職をしました。やはり転職で求められたのは一番技を覚えていて希少価値の高かったSEOで、認められたのもSEOありきのコンテンツマーケティングだった気がします。

デジタルマーケターとして転職するのであれば、何か一つの特出した得意スキルがないと転職してもやはり通用しないので、レベル上げとそこからの高レベルな呪文、技(スキル)の習得は必須です。

デジタルマーケティング業界は前述の通り、本当に多くの呪文や技が存在します。一社だけではとてもじゃありませんが、炎も氷も風も操れるような大魔法使いになるのは無理です。そして、全部使える大魔法使いになる必要はないと思います。

もちろん、複数使える方が重宝されるに決まってますが、結局リソースは1人なので炎の魔法を一生懸命使っている時に、氷の魔法をお願いされてもマジックポイントが足りなくなるだけです。

僕は集客という文脈での呪文は積極的に覚えましたが、プログラミングもデザインもMAも極めようとは今は到底思いませんし無理です。

一方、圧倒的に得意な魔法があるのは重要です。

例えばメラでも、大魔王バーンの『余のメラ』に代表されるように違う人が使うと威力が全く違うことがあります。実は炎系最高呪文であるメラゾーマが使えると思ってても、実は使い方がイマイチで、使いこなしているメラにも勝てないなんてことはザラにあります。

まとめると、(転職前提とすると)

とにかくレベル20に達する前に転職するのは、職場が合わないなど別の理由がないのであれば避けるべきです。レベル10だと、そもそも強い呪文を覚えていないのと、覚えた呪文を使いこなしている場合なんてほとんど有り得ませんから。

社内でレベル20までは我慢。かつ、覚えられる呪文と技を意識し、それがもう少し我慢すれば覚えられるなら絶対に覚えるまでいること。もしくは、覚えた呪文や技を徹底的に磨くこと。

もしくは徹底的にレベル40くらいまでキャリアを極めて、呪文や技を覚えてから、もしくは得意魔法を徹底的に磨いてから転職しましょう。

この二択になるかと思います。レベル20にもなってないのに転職するのはNGです。キャリアアップのための転職であれば、基礎能力を高めるため、必要なスキルを身につけるためにもレベル上げはきちんとしてから転職しましょう。

ちなみに、勇者と遊び人は?

ドラクエⅢには勇者と遊び人という特殊な職業もあります。

勇者(社長)ははじめから勇者としての素養や覚悟が必要です。選ばれしものという感じもします。

また、ドラクエⅢは遊び人から賢者に行けるシステムがありますが、現実世界では遊びまくった後にいきなりユーティリティプレーヤーになれることはまずないのであしからず。笑

ただ、遊び人あがりで本気を出した方は優秀な方が多いのも事実。不思議ですが遊び人は何もしていないようでよく見ているということでしょうか。

転職の際は、ドラクエⅢを意識してください

さて、ここまで読んでいただいた稀有な方々。ありがとうございました。

ぜひ、みなさんは、いまドラクエⅢだとするとどんな立場なのかを考えてみてください。これ、まじで有効だと思ってます。笑

それでは、んちゃ。

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