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『奇跡が起きた夢の国』

以前の投稿にも書かせていただきましたが、長女が昨年秋に左足を骨折しました。

子供なので治癒力も高く、年末年始をまたいだ頃には骨もくっついて、リハビリがスタート。

でも数週間の車椅子生活は、骨折したという恐怖心も手伝って彼女に歩き方を忘れさせていたようで、週2回のリハビリに通い完全な回復を待っておりました。

そして最近先生の口から、そろそろリハビリも卒業かな?という言葉が出だしたので、先日、家族でディズニーシーの方へ出掛けてまいりました。

実は骨折する前からウェブでチケット押さえており、クリスマス前に家族で訪れる予定にしておりました。

今回サンタクロースはおりませんが、快気祝い、次女の初ディズニーも合わせて、満を持しての来園。

回復してきた足で1日中歩けるかな?という不安も頭の片隅に置きつつ、楽しもうと駐車場に到着。

トランクからベビーカー等々大きな荷物を下ろしていると、隣の車との間隔が狭いことに気がついたので、係のお兄さんに、少し車を移動させていただけないかと相談。

ディズニーのキャストの方々は本当に優しく聡明で、あっという間に他の車の環境を整えて移動させてくれました。

そればかりか、僕が車を移動させてる間、待ちの状態の妻と娘たちに話かけてくれていました。そしてジャスミンの格好をしている長女に歩み寄り『あ!ジャスミンだ!可愛いね!楽しんできてね!はい、コレあげる』と何かをプレゼント。

車を停めて戻ってくる僕に長女がソレを見せてくれました。ディズニーのロゴがあしらわれた三角形のシールで、そこに声をかけてくれたキャストのお兄さんからのメッセージ。

【ジャスミンにあえますように】

一気にテンションが上がる長女!

『パパ!ジャスミンに会えるかな!?!?』

『会えたらええなぁ〜!』

ニコニコと見守る妻。

入園ゲートをくぐり、大きな地球儀のモニュメントの前で家族で写真を撮り、どこに行こうか?と相談しながら、周りを見渡すと数箇所に人だかりが出来ている。

もしかしてと、その人だかりの中心に目を向けるとそこにはディズニーキャラクターたちが!

チップとデール、グーフィー、プルート、ドナルド、デイジー、ピーターパン!

写真を撮ってもらおうと、カメラを起動して長女をキャラクターに近づける。

でも、こういうときに引っ込み思案な彼女。

他の人とハグしたり写真を撮ったりしているキャラクター。

『声をかけてごらんよ』と背中を押しても、届くか届かないかの微妙な音量でキャラクターに呼びかける。

『そんな小さい声でどうすんの!?聞こえるわけないでしょ!』と大音量の妻。

それでも優しいキャラクターたちはこちらに気付いてくれて、長女とハイタッチ、ハグ、写真撮影と可愛く素敵な対応をしてくれました。

でも、正直、照れてる長女の顔は微妙な表情。

英語でめちゃくちゃ喋りかけてくれたピーターパン。

『Hello,how are you ?』

膝をついて長女の視線の高さに目を合わせ、優しく手を繋ぎながら話かけてくれている。

伏目がちに小さな声で苦笑いを浮かべ

『Fine』

と、答える長女。

どこがやねん!というツッコミを噛み殺し、妻の方に目をやるとキャーキャー言いながらプルートと抱き合う姿。

自由。

キャラクターたちとの交流を終えアトラクションへと歩き出す。

『みんなめっちゃ可愛かったね〜!』

『うん!可愛かった!』

キャラクターと離れてから可愛かった!とテンションが上がる人見知りは父譲りで申し訳ない。

ジャスミンコスプレの長女が最初に乗りたいアトラクションは【魔法の絨毯】

到着すると25分待ち。

妻と次女は待機、僕と長女で体験することに。

列に並びながらいろんな話をして15分くらい経った頃だろうか?

妻からLINEで一枚の写真。

開いてみると、妻たちの目の前で来園者と触れ合うジーニーの姿が!

『ジーニー会いたいよ!パパ!』

『でも並んでるから無理やん、しょーがないよ。魔法の絨毯乗り終わってまだいたら写真撮ってもらおう?』

『うん、わかった。』

その後、少し残念な気持ちを引きずりましたが、いざ魔法の絨毯に乗ると大興奮の長女!

『すごーい、きもちよかった!またのりたい!』

『わかった、また後でこよう』

そんな会話をしながら、待ってる妻と次女のところへ。

『あー、ちょっと遅かった〜、さっきまでジーニーいたんだけどねぇ』

『会いたかったよぉ〜』

魔法の絨毯でテンション上がったのにジーニーの話しすんなよなと思いながら、水分補給をしながらなんとなく周りに目を向ける。

すると、少し離れたところに人だかり。

?ジーニーか?

妻は視力があまり良くない。

ジーニーがまだいるんじゃないのか?と人だかりの中心に視力2.0の僕が焦点を合わす。

ジーニーの水色の肌は見えない。たがらジーニーに集まる人だかりではない。

ん?誰だ?

木で作られた柵が邪魔してキャラクターの衣装があまり見えない。

見えるのは後頭部。

黒い長い髪の毛を等間隔で水色のゴムで一本にして結んでいるキャラクター。

アレは数日前に長女から、このプリンセス書いといてと模写の宿題を出されたプリンセスだ。

た、、し、、か、、、あれは、、、ジャスミンだ。

『ジャスミンや!!!!』

夢の国に轟くオッサンの大声!

『え!!!!????どこ!!パパ!!!!どこ!!???』


『こっちや!』

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