『オトナブルー』
割引あり
最近、年齢を重ねることが面白いと思うようになりました。
精神的にも肉体的にも。
老いることが辛い、とそちらに目を向ければ、頭の中は簡単に嫌なことばかりで満たされるけれど、受け入れて思考を変えると、ネガティブなことも可愛げに変わる気がする。
2022のバレンタインデーあたりにお酒を断ち、約1年半が過ぎました。
せっかくのタイミングなので、アルコールで堕落させてしまった体型を若々しく復活させてやろうと、ジムで筋トレを始めました。週に2回全身を鍛えるメニューでスタート。
高校生の頃、空手で鍛えた経験もあるので多少の自信はありましたが、そんな思いは持たされたダンベルの重さに押し潰され、酸欠と疲労に顔が青ざめる。
何クソと頑張り過ぎたり、いつもより少し出来が良いからと調子乗って重量を上げると、見事にスジやら関節を痛め、振り下ろしたダンベルがスネに当たり青タンを作ってしまったりします。
ここまで弱ってたかと、なかなか変化しない身体で鏡の前に立つと、重力に負けて垂れさがる乳首と奥まったヘソが、こちらを見て笑ってる顔のように見える。上にある自分の顔は仏頂面、上下の顔の表情のアンバランスさに情けなくなりました。
若い頃はこんな情けない話をこうして書けなかった気がする、いじられちゃダメな芸風だとか、いじる方にいなければとか、笑われてなるものか!とか。考えが青すぎたと思います。
鍛え始めて1年半、下の顔の笑顔は少し減ってきて、上の顔の笑顔が増えてきたかもしれないと充実しはじめた最近、脱衣所で6歳長女が『パパ太ってるよね』と戒めの一言。
『でも目黒くんみたいになってきたやろ?』
腹の脂肪を摘みながら問いかける。
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