2009 欧州研修(5)【スペイン2部リーグ観戦】
今回は、
スペイン2部リーグ「CDカステリョン vs ジムナスティック・タラゴナ」の試合観戦レポートです。
カステリョンには、日本人の福田健二選手が2005年から2006年にかけて在籍していました。
ホームタウンとスタジアムについて
バレンシア州のカステリョン(日本語ではカステジョンと表記されることもある)県(下図の赤い部分)のクラブで、ビジャレアルCFと同じ県をホームタウンとしています。
前情報通り、ホーム観戦者の多くが徒歩圏内在住らしく、スタジアム周辺の各地から徒歩で観戦に訪れていました。
飲食ブースや屋台などは見当たらず、ひまわりの種やスナック菓子のようなものしか販売していませんでした。
ゲートはローリングバー形式のターンスタイルゲートを使用(1部・2部はリーグが準備)していました。間口は広くないものの、メインに6ヶ所、バックに7ヶ所、ゴール裏にそれぞれ 1ヶ所、合計15ヶ所ありました。
スペインもポルトガルもどのカテゴリーの試合会場でも同じ様なシステムでしたね。
広告も多かったように感じました!
ホームとアウェイサポーターの間には、フェンスで区切られていました。
試合観戦
この試合も、試合直前までスタンドは埋まってませんでしたが、10分前ぐらいからほぼ満席になっていました。
ボールスタッフは、カステリョンの育成チーム(だと思います)の少年たちがしていたのですが、試合中はイスに座ってお菓子(ひまわりの種のようなもの)を食べ、種を椅子の周囲に吹き散らかしていました。日本では絶対に怒られるヤツですねww
試合のハーフタイムでは、日本でいうスクールのちびっ子たちがミニゲームをしていましたが、これまた面白いのが、アウェー側のピッチでゲームを行っていて、相手チームの控え選手はアップする場所が限られていました。さすが、ホームゲームですね!
ホームのカステリョンが先制したのですが、追加点を決めた時の様子です
盛り上がり方が凄かったです
結局、2-0でカステリョンが勝利しました!
試合終了後もサポーターは興奮気味でした!
そして、何やら視線を感じるなぁと思っその先には…
思わず、シャッターを押してしまいました!
この試合も終了15分後ぐらいには完全撤収で僕たちJリーグからの視察組が最後に追い出されるようにスタジアムを後にしました。。
さすがに、「バレンシア vs ビジャレアル」の試合ほどのレベルではなかったですが、スタジアムの熱気やホームのサポーターの一体感は凄かったです!勝ったホームチームのサポーターがアウェイチームを挑発(?)していました。
ハーフタイムでは、アウェイチーム側のピッチでちびっ子にゲームをさせたり、ボールボーイはお菓子を食べたりジュースを飲みながらのん気にしていたり…。
まとめ
試合中にアウェイチームの選手がボールボーイの少年に近寄っていって、ボールを受け取ろうとした時には大ブーイングでした。サポーターもサッカーを観るのをホントに楽しみにしているんだろうなぁと感じました。
ゲームのレベルの違いはあれど、小さな規模でもこのような熱気を創り出せるという部分では、とても参考になる部分があったけど、やはり歴史なのか、文化として根付いているのか、ホームゲーム観戦のみでクラブ訪問はしていないけど、徒歩圏内のサポーターが続々と集まってきていたあの雰囲気…。福岡でもホームのベススタ徒歩圏内から多くの方々が集まってくればまた変わっていくのでしょうが、スタジアム周辺の住人が「おらが街のクラブ」と思ってもらえるような地域貢献活動などをしてもっともっと濃ゆく巻き込んでいく必要もあるなと感じました。
我々のクラブのホームタウン活動。活動自体も広げていくことと継続していくことをしていきたいし、そのためには人材と資金が必要になってきます。
また、こういうPVも常に最新のものにしておかないと。。そう言う部分も含めてまだJ1レベルではないということなんです。J2という現状・現実をしっかり受け止め、小さなことから少しずつ変えていかないと、J1へは昇格できんし、維持もできん。やるべきこと、やれることはいっぱいある。まだまだですね。。
Jun Fujii