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【詩】光と影(2023.4.23)


思い返せば、この日一体どれだけ流れる雲の影を見ただろう。

幾重にも層を成す雲が偶然途切れてできる空洞の、遥か上空に見えた鮮烈な青色に、何度心を震わせたことだろう。


視界と体温を奪われ続けていた私に、時おり差し込む光がどれだけの歓びと救いを与えてくれただろう。

真っ白な世界に色彩が戻る歓喜の瞬間に比べたら、私の自信ある計画が思い通りに運ばなかった悔しさなど、本当に瑣末なことで、思い上がった感情でした。

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