自由
こんにちは。低血圧です。
今日は前回のnoteで予告した東京ドームのライブ本編の話をさせてください。
とは言っても全部の曲に触れられるほどの時間も体力もないのですごく話したいことだけ抜粋してお話しさせてください。どうしてもリピ配の前に、自分の生の記憶だけで言葉を紡ぎたい。
最初に前置きをすると、東京ドーム公演のStart over!は2日間で完成する物語だったと思います。
1日目。
終演後の飲み会で私は、周りのオタクたちに「明日はすごいStart over!が見られる」と言い切りました。そんなこと言って明日も今日と同じStart over!だったらどうしようとかは全く思わなかった。絶対にすごいStart over!を見られるという揺るぎない確信があって、みんなに「楽しみにしてて」とまで言いました。
というのも1日目のStart over!に私は余白を感じました。期待を抱いた。1日目は100%だった。でも、明日は120%が見られると思った。
説明が難しいのだけど私はStart over!を見るときに特別な感覚になることが時々あって。心ごと、体ごと掴まれるような、そんな不思議な感覚なのですが、自分が行ったライブで言うなら3rdアニラ2日目と4thツアー福岡2日目がその感覚になったStart over!でした。
東京ドームってやっぱり特別な場所だから、あの感覚はとても苦しいのだけど、あの感覚を味わわないと東京ドーム公演は終われないと思いました。
最後に藤吉夏鈴ちゃんが円に入らないStart over!は特別という感覚を持っている方ももしかしたら多くいるかもしれないです。私もそう思っていました。ドーム1日目の最後の円にも藤吉夏鈴ちゃんは入りませんでした。でもその時の藤吉夏鈴ちゃんは、なんて言うんだろう、明日の準備をしているような、明日に向けてあの会場に目を慣らしているように私には見えました。「夢を見るなら先の未来がいい」、この「先の未来」という言葉が指すのは明日でもいいんです。
説明が難しくて長々と書いてしまいましたが、絶対にすごいStart over!が見られると期待して入場した2日目。
私はバルコニー席から見守っていました。(そか)
1曲目、天ちゃんのコイントスで何歳の頃に戻りたいのか?が始まり、他のみんなも続々とステージに姿を現します。表情が肉眼で見えるほどの席ではなかったのでその日藤吉夏鈴ちゃんの表情を初めて見たのは前奏でモニターに映ったときだったのですがその時点で「昨日と違う」と感じました。前述のような期待を持って見始めたライブだったので、そんな藤吉夏鈴ちゃんを見て涙が止まらなくなってしまい、1曲目から髪の毛カピカピになるくらい泣いてしまいました。
語り出したらキリがないのですが、その日の藤吉夏鈴ちゃんはずっとこの調子で桜月も流れ弾もcoolも全部苦しかったです。特に桜月は前に見たときと表現が変わっているように感じました。なんとかして気持ちを押し殺そうといているような桜月でした。
そしてライブはどんどん進み、承認欲求。私がいつも目で追っている場所をいくら探してもそこには誰もいませんでした。藤吉夏鈴ちゃんのことばかり見ているから視線の導線は完璧なはずなのに、私はずっと空間を追っていました。「SNS!」コールも「不安不安不安不安!」も心ここにあらず状態でした。
それでも藤吉夏鈴ちゃんのことを信じて待ったStart over!。せり上がってくるステージにちゃんと彼女はいました。それだけで涙が溢れて、表情が見えた瞬間、昨日の私の確信はやっぱり間違いじゃなかったと思いました。ドーム2日目のStart over!、はじめはすごくすごく苦しかったです。私も気が動転していたし、藤吉夏鈴ちゃんもどうしたらいいか分かっていないような感じでした。でもラスサビの心臓、すごく楽しそうに踊る藤吉夏鈴ちゃんがいて、名前の分からない感情に、迷って悩んで、そこに彼女は「楽しい」という名前をつけたのだと思いました。
皆さんの記憶にもあるかもしれないのですが、2日目のStart over!はいつものように決められた振り付けの中で可能性を探るStart over!から一歩はみ出していました。難しいのだけど、4分の1ずつ刻んでも、2分の1ずつ刻んでも結局最後は1になればいいという感じでしょうか。たとえの表現にはなってしまうけど、いつもは4分の1ずつ刻んでいたものが2分の1になっていたStart over!でした。一番大きな枠は失わないまま小さい枠を取り払っていた、そんな感じです。
最後の円にも前日同様入っていませんでしたが、1日目はずっと観客席を眺めていたのに対し、2日目は最後メンバーの方を振り向きました。「そうだよな」と思いました。360°広がるサイリウムももちろん目に焼き付けたい景色だけれど、東京ドームで舞う、彼女にとって大切な大切なメンバーのことも目に焼き付けたいと思うのは当たり前のことでした。
また一つ新しい”自由”を手に入れた藤吉夏鈴ちゃんはとっても楽しそうで、アンコールの曲での表情は今まで見たどのアンコールよりもふわっと楽しそうに見えました。
終演後、ぐるぐる考えながら会場を出て、大好きなオタクたちに抱きしめられながらぼろぼろ泣いて、そんな中で思ったのは「私めっちゃ藤吉夏鈴ちゃんのこと好きだな」ってことでした。藤吉夏鈴ちゃんのこと好きすぎて、今日はすごいものが見られるってことくらい簡単に予想できちゃったし、そんなライブを経て自分から流れてきた涙が我ながらあまりにも綺麗だった。ぽろぽろと自然に流れてくる、湧き水みたいな涙でした。(?)
もう既に2300字書いてしまっているのでそろそろ終わりにしますが、数日後藤吉夏鈴ちゃんがトークで「また楽しいことしたいです」と言っていました。新しい楽しみを知った藤吉夏鈴ちゃんが、そんな藤吉夏鈴ちゃんが愛する櫻坂46がこれからどんなものを見せてくれるのか、とってもとっても楽しみです。