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私たちは未来に何をしよう 徳島県板野高校未来の語り場

みなさんこんにちは、富士通の門馬汐里です。私は、学生の皆さんといっしょに同じ目線で、「私」を主語に、未来へ踏み出す一歩を考える場所である「未来の語り場」を推進しています。今回は、徳島県立板野高校で実施した未来の語り場の様子をお届けしたいと思います。

きっかけ

徳島で社内短期異動制度「Jobチャレ!!」を利用し富士通Japan徳島支社で活動していた水野さんが、2022年冬に、活動の一環としてキャリア出前授業を実施いたしました。開催企画が好評だったこともあり、板野高校の先生から「富士通さんとぜひまたご一緒したい!」と再びお話をいただいたことがきっかけです。(水野さんの活動記録はこちら

先生より、生徒のみなさんは、普段なかなか自身の想いについて発表したり、傾聴する機会が少なく、「学校では触れられない学びに触れてほしい」、「発信+傾聴ができる力を育む機会になれば…」とお話をうかがいました。そこで、進路を考える時期に差し迫った今、改めて自分自身と社会を見つめ直す時間として、自分を主語に行動を考える機会になればという思いで、プロジェクトが発足しました。

今回の未来の語り場のゴールは「ジブンゴトに語る」

「私」を主語に、自分の想いや価値観に焦点をあて、自分が大切にしているものは何だろう?そして大切にしているものを起点に少し先の未来をどのように描いてみよう、そして、周りの人はどんなことを考えてどんなことを大切にしているかな?と対話し考える時間をつくることを目指しました。



富士通のパーパスと個人のパーパスとの重なりから

企業と個人のパーパスの関係性について、重なりがあるからこそエネルギーが生まれる。会社のパーパスだけではなく、自分だからこその想い(パーパス)を強く持ち、その重なりを楽しみながら仕事をしていることを、社員のパーパスを紹介しながらお話しました。それぞれ異なる大切にしたい価値観とパーパス。違う想いを持って、でも、よりよい未来をつくりだすために活動していることをお話しました。


企業と個人のパーパスの関係(富士通デザインセンター田中友美乃さん作)



濱上さんのパーパス

自分が"既に"持っているもの・考えているものを「掘り起こす」

自分のやりたいことを"1から"考えてみようとなると、それにハードルを感じる方も多いかもしれません。潜在的に持っている"原石”に気づくために、喜怒哀楽から自分の大切にしている価値観・大切にしているものを探ってみる対話の時間を過ごしました。「私はその場にいっしょにいる人達が楽しそうにしているのを見るのが好き。いろんな人に話しかけてる」「どこに行っても生きのびたいから、戦略を大切にしてる!」と自分が好きなことや大切にしたいことを聴き合いました。「どうしてそれが大切だと思ったの?」「それめっちゃいいやん」と問いかけや感想を織り交ぜながら自分と相手の理解を深める時間になりました。


鐘ヶ江さんのパーパス「人に優しく豊かな生活を」
当日のファシリテーターは水野さん



グループワークの時間では様々な意見がでました


15年後の未来を考える

これからの社会は思っている以上に何が起こるかわからない。そのなかで未来をいっしょ想像しながら付箋にありたい未来をたくさん書きました。「ドラえもんの世界も実現できるかもしれへんよ!?」と未来をポジティブに想像し前向きに思考にしている姿。また、身近な生活に焦点をあててみて考えたときに、電車が少ない!移動手段がない!とどんどん現状の不満点が出てきて、それが解決している未来の想像で話が盛り上がっているグループ。未来のことを考えるときにはスケールの大きい話を想像してしまいがちだけれど、現状の身近な課題が解決している姿は?と考えることも大切な観点かもしれません。

初めは恥じらいもあってかあまり積極的な発言がない生徒たちも、場が温まるとどんどん笑顔で楽しんでいるように見えました。その場所では、企業、大人、生徒も、関係なく、目の前の人の大切にしていることをまっすぐな目線で聴き、一緒に未来を想像している仲間になっていました。普段いっしょにすごしている友だちから「なんでそう思うの?」と問いをもらったり、「こんなところが素敵!」と言葉のギフトをおくりあったり、逆に普段あまり関わらない企業の大人からも新しい問いかけや言葉のギフトをもらう時間を過ごしました。

未来の語り場を通して、いろんな視点からの問いを通して自分の思考が深まったり、自分の大切にしたいことに自信を持つ時間になったり、これからの人生のコンパスのタネを見つける機会につながったり、なにか芽が生まれる機会になればいいなと参加社員一同思っています。


終了後の記念写真。みなさんと一緒に楽しい時間を過ごせました