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トイレの窓は有りか無しか?|それぞれのメリットとデメリットで考える
こんにちは。住宅コンサルタントのならざきです!
フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。
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昨年2020年は、新型コロナの影響により、生活様式の変更を余儀なくされ、これまでの住まいに求められてきた常識や思い込みというものが、大きく変わった年になりました。先日のニュースでは、マンション業界でも急きょ、希望される方にはテレワーク用書斎付きに変更できる仕様を導入したそうです。
トイレの窓は有りか無しか?|それぞれのメリットとデメリットで考える
マンション業界だけでなく、僕らのお手伝いをさせていただいている戸建て住宅にも、新型コロナの影響は、間取りへの考え方の変化という形で表れています。
そこで今回はその変化の一つとして、トイレの窓について最近の傾向と、メリットやデメリットなどをまとめてみましたのでご紹介をします。
トイレの窓|有り派の意見
昭和の時代から、トイレに窓があるのは当たり前で、窓の無いトイレなんて考えられないとお考えの方もいるかも知れません。そんな方を後押しする、トイレの窓有り派の意見とメリットをまとめました。
換気をするにはあった方がいいでしょ!
基本的にトイレには局所用の小型換気扇は必ずついているというものの、やはり湿気や風通しのためには、窓を開けた方が効果的。トイレに設置する小窓には、スベリ出し窓、縦スベリ窓、引違い窓、ジャロジー窓、FIX窓などがあります。
断熱性を考慮した上で、開閉できる窓を付ける場合は、スベリ出し窓、縦スベリ窓が気密性も高くベストです。ただし、トイレに窓を設置した場合、風向きによっては、外へ出すつもりだったニオイや湿気を廊下やリビングに取り込んでしまう可能性もあります。そんな時には換気扇だけで換気をした方がよいです。
昼間に電気を付けなくでいいでしょ!
トイレに窓があると、昼間は電気を付けなくても十分に明るく、電気代の節約にもなります。ただし人感センサー付きの照明器具などなら良いですが、消し忘れには注意しましょう。もし採光という意味で窓を設置したいのであれば、開閉しないFIX窓を天井に近い位置に高窓として設置するのも良い方法です。
広く感じるでしょ!
トイレスペースとして確保するのは一般的には1畳ほどの空間です。全てが壁に囲まれていると、どうしても圧迫感があります。空間としての広さは同じでも、窓があることで広く開放的に感じることができます。
トイレの窓|無し派の意見
そもそも今、住んでいるマンションやアパートのトイレには窓が無いし、それでも困ったことはないので、無くても問題ないという方も増えています。さらに最近では、そもそもトイレが外壁に面していない間取りも増えてきていますので、窓を取りたくても付けられないこともあります。
防犯性やプライバシー確保ができるでしょ!
防犯性を重視するならトイレに窓はいりません。1つでも侵入できる場所が少なければ、それだけでも防犯効果は高まります。また間取りによっては、トイレが前面道路に面して配置されている場合は、トイレの窓に人影がうつり、プライバシーが確保しづらいということもあります。
窓やブラインドの費用を抑えられるでしょ!
トイレなど外の景色が見えなくても良い場所に設置された窓のガラスは、一般的に「型ガラス」と言って、透明ではないガラスを採用することが多いです。これは先に紹介したプライバシーの確保という意味と合わせて、レースカーテンやシェード、ブラインドなどを設置しなくても、人影が見えづらくなります。
またトイレの窓を設置しない代わりに、他の欲しい場所に窓を設置して費用を相殺する方法もあります。
断熱効果を高められるでしょ!
間取りの中で、トイレやお風呂などの水回りは、明るさの欲しいリビングなどが南面に配置されることが多いのに比べて、北面に配置されることが多くなります。エコ住宅の考え方の一つとして、採光上、通風上に問題がなければ、東西北面の窓は無くすか、出来るだけコンパクトなサイズの窓が望ましいということがあります。
その考えに従えば、北面に配置されることの多いトイレには、断熱性という視点から考えれば、窓は必須ではないのかも知れません。実際に過去に家づくりをお手伝いしたオーナーさまの中でも、断熱性を重視してお風呂やトイレに窓を設置されなかった方もいらっしゃいます。
当然、窓の取り付けた位置には断熱材は入れられませんので、裏を返せば、窓が無い分、その位置にも断熱材がしっかりと施されていて、断熱欠損がありません。
最後に
トイレの窓に関しては、有り派、無し派で意見の分かれるところです。しかし最近の傾向ですと、以前に比べて「トイレに窓があるのは当たり前」という認識は薄れてきているように感じます。
間取りを検討する上でも、外壁に面して配置しなければならない場所が1箇所でも少なくなれば、プラン作成のバリエーションも増えることに繋がります。
ぜひ間取り検討の際には、ご家族で「トイレの窓は必要だと思うか?」について話し合われてみてはいかがでしょうか。何か気になることがありましたら、遠慮なくご連絡ください。
★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。
人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。
それでは、また~^^/
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