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味の天才。日本料理の最高峰

世の中においしいお店はいくつもある。しかし、ただおいしいのではなく、そこに自分の人生を預けたくなるような店が、何軒あるだろうかと、考えた時に。

真っ先に、【京味】と答える。訪れる事は叶わなかったが、食通の方であれば誰もが知っており、どれだけ多くの人が京味で過ごしたいと思ったことだろう。

筆者もその一人である。そう、いってみたい場所だった

2019年に天国へ旅立った事をしった時、ひとつの時代的が終わったのだと思った。

そして、もう、二度と、このような料理人は現れないという事実を受け止めるしかなかった。

最初に西さんを知ったのは、イシバシレシピの筍料理の回だった。

発する言葉に自然と聞き耳が立った。【味はつけるんじゃなくて、迎えにいく】

含蓄のある言葉が、深く心に刺さったのを鮮明に覚えている。

この瞬間、この人は本物だど確信した。

筍御飯、直筍煮、筍豆腐を軽快なトークをしながら簡単に作っていくのだ

特に筍豆腐が、美味そうだった。また、人柄も最高だ。ミシュランのグルメブックへの掲載をあっさりと断り、メディアへ出ることを控えたり、同業者を冷たく接するなど。

ある記事で読んだ中に以下の言葉があった。

西健一郎がつねづね語っていたことは3つ。

「季節の素材が料理を教えてくれる」
「おいしいもんと珍しいもんは違う」
「料理人は一生、勉強だ」

ちなみに冒頭の画像は、京味のお弁当だ。一つ一つの具材の大きさ、バランス、配置。全てが完璧だ。

世界一美しい弁当だ。そんな事を考えた朝だった。



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