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【重要】○○を織り込むとは?
こんにちは!こんばんは!
FX専業トレーダーのFTです。
今回は、
○○を織り込む
と言う言葉の意味のお話をしたいと思います。
よく、
「市場は利上げを織り込みに行っている」
「指標の結果は織り込み済み」
と言ったことを目にすると思いますが、
これは、市場が発表されたニュースや指標に対しての適正価格に移行している(移行していく)状態の事です。
例を申し上げますと、
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2022/7/13の21:30に発表された米国のCPIが予想を上回ったため、
「利上げが一気に進むのでは?」
「次回は1%の利上げになるのでは?」
「これはドル買いだな」
という思惑が働き、市場はそれを織り込みに行きます。
一旦は下がったものの、結果的には、
139.40円付近まで上昇は続きました。
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しかしその後、
「利上げによる景気後退が心配」
「次回利上げは、やっぱり0.75%」
などの思惑やニュースが出ると、今度はそれらを織り込みに行きます。
つまり簡単に言うと、
「次回の利上げは1%だと思っていたけど、やっぱり0.75%なんだね。しかも、今後の景気が不安じゃね?じゃあ、今の価格は高すぎるよね?」
という心理が働き始め、市場はその心理を織り込みに行きます。
チャートに記入すると、
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こんな流れになります。
ちなみに織り込み済みとは、「今後もドルは上がる!」と思っている人がすでにドルを買い終わっている状態の事です。
なので、ドルに対する好材料(ここでは利上げが1%になる)が発表されても、ドルが上がると思っていた人は、もうドルを買っているので、
好材料が出てもあまり上がらない
それどころか材料出尽くしで売られる
といった事が起きます。
たまに、明らかに好材料が出ても、発表されたと同時に急落するのはこれ(材料出尽くし)が原因です。
「しばらくは、これ以上の好材料は出ないだろうから、今が一番の高値。だから売ろう(利確しよう)」
という心理が働くからです。
逆に、利上げが1%だと思って織り込んでいたのが、実際に利上げが発表された時、
「今回の利上げは1.25%」
と言った感じのサプライズが発表されると、今度は1.25%の金利を織り込みに行きます。
この時、ドルは爆上げになりますが、みんなが、
「1.25%利上げのドルはこの価格くらいだよね」
と思った所で上昇は止まります。この止まった状態(上昇済みの状態)を織り込み済みと言います。
これが完璧な正解とは言い切れませんが、織り込む(織り込み済み)という事の理解に少しでもお役に立てたらと思います。
今回は以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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