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第二回:様々なチャレンジャーバンク

こんにちは!Fivot人事部です。

Fivotは将来的に銀行免許を取得し、チャレンジャーバンクとして「新しい産業構造に新しいお金の流れを作る。」ということをMissionとしています。

前回はどのようにしてチャレンジャーバンクが生まれたかをご紹介しました。
第二回目となる今回は、どのようなチャレンジャーバンクがあるのかについて触れていきたいと思います。(注:個人向け・ビジネス向け双方を提供しているチャレンジャーバンクも多数ありますが、筆者の主観で分類しております)

1. 個人向けチャレンジャーバンク
・Chime(アメリカ):主にモバイルアプリを通じてサービスを提供しており、残高確認や取引履歴の確認、請求書支払いなど様々な銀行業務を簡単かつ素早く行うことができる。また、自動貯金機能などにも対応している。
・Current(アメリカ):若年層向けのデジタルバンクで、早期給料受け取りやATM手数料無料が特徴。
・SoFi(アメリカ):ビッグデータを利用し、返済能力の高い学生を選択し低金利の学生ローンを提供し、37万人以上のユーザーから300億ドルを超えるローンを発行。近年は、投資・保険・クレジットカードなど、個人向けの総合的な金融サービスを展開している。
・Atom Bank(イギリス):イギリス初のデジタルバンク。2016年フル銀行免許。普通預金、住宅ローン、中小企業向け担保ローン提供。スペインの大手銀行BBVAが出資している。
・Monzo(イギリス):スマートフォンアプリを通じた、簡単な口座管理や支出管理機能が特徴。800万人を超える顧客に当座預金口座、デビットカードを提供。
・Revolut(イギリス):国際送金や多通貨アカウント、暗号通貨取引などが可能。3,500万人以上が使用中。
・N26(ドイツ):ヨーロッパ全域で利用可能なデジタルバンクで、手数料のない海外取引が特徴。2021年には「Forbes」の「World's Best Bank」に選出される。

2. ビジネス向けチャレンジャーバンク
・OakNorth(イギリス):中小企業向けの融資やデポジットサービスをAIやビッグデータ分析などの最先端技術を駆使して提供することで急速な成長を遂げている。同行はまた、個人向けの銀行サービスも展開しており、そこでの預金は融資に活用され、数十の産業において31,000人以上の新規雇用を創出するのに役立っている。
・Starling Bank(イギリス):個人向けの口座だけでなく、ビジネス口座やジョイントアカウント、ユーロ口座なども提供。また、会計アプリ「Xero」や年金サービス「PensionBee」、オンライン投資サービス「Wealthify」との連携も行っている。
・Mercury(アメリカ):Mercuryは、特にスタートアップ企業のために設計されたビジネスアカウントおよび貯蓄口座を提供している。会計ソフトやその他のソフトウェアとのAPI連携によるスムーズなデータ連携を通じて、スタートアップ企業の経理財務を効率化するツール提供を行っている。
・Brex(アメリカ):従来の信用スコアではなく、企業の財務状況に基づいた与信を行うことで、スタートアップ企業であっても大型の与信枠を設定できるクレジットカードを提供。クレジットカードだけではなく、スタートアップ向けのキャッシュマネジメントに特化したビジネスアカウントも提供している。
・BlueVine(アメリカ):BlueVineは中小企業向けのビジネスアカウントを提供している。請求・支払業務の効率化や運転資金支援のビジネスローンの提供も行っている。
・Qonto(フランス):フランス初のチャレンジャーバンクQontoは、中小企業やフリーランサーの財務管理サービスで急成長。ドイツで競合企業であるPentaを買収し、欧州内でマーケットとサービスを拡大している。
・Airwallex(オーストラリア):オーストラリア史上最速でユニコーンになった。グローバルなビジネスに特化し、多通貨アカウントや国際送金を低価格で取り扱っている。

3. 暗号通貨対応チャレンジャーバンク
・Wirex(イギリス):暗号通貨と法定通貨を一つのアカウントで管理でき、暗号通貨のデビットカードも提供している。
・Bitwala(ドイツ):ビットコインとユーロの統合アカウントを提供し、簡単に暗号通貨の売買ができる。Bitwalaもまた、デビットカードも提供しており、暗号通貨を使用して日常的な支払いや引き出しも可能。
・Revolut X(イギリス):デジタルバンクのRevolutが、経験豊富な暗号通貨トレーダー向けに暗号資産取引所Revolut Xを2024年5月に開設した。

既にお気づきの読者もいらっしゃるかもしれませんが、一般的に「チャレンジャーバンク」と呼ばれている企業の中にも、①自らが銀行免許を保有し、銀行として業を行っている企業と、②既存の銀行と協業し彼らの銀行免許を利用することで、自らは銀行免許は持たずにサービスを提供している企業の2種類が存在します。

いかがだったでしょうか?これらのチャレンジャーバンクは、それぞれ異なる市場ニーズに応じたサービスをデジタル技術を活用して提供し、従来の銀行のサービスに比べてより利便性や柔軟性を追求しています。


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