酔えない彼くんの備忘録
こんばんは。イツカです。
またしても気になるハッシュタグお題があったので、参加してみることにしました。
「理解のある彼くん」編、実はあと少しだけ更新の予定があります。
今回は彼女と自分の間で切っても切れない関係であるお酒について書いていきたいと思います。
お酒の広告に弱い
X(旧Twitter)で、こんなお店を見つけた。
蛇口からレモンサワーが出るお店は何軒か知っていたが、彼女は炭酸が飲めないのでどうしたものかと思っていた。
このお店はセルフ形式で蛇口から原酒が出るとのこと。このチェーン店を知るタイミングがあと少し早かったら、すぐに彼女に話して連れて行っただろう。
普段から、原酒や日本酒の品揃えが良いお店にアンテナを張っていた。彼女を連れ出すことができるからだ。
公園でのできごと
彼女は元々酒豪を自負していて、介護にまわるのが大変だと話していた。
付き合うことになる直前のある春の日、飲み放題に日本酒が入っているお店に連れていった。
飲み放題にある日本酒は当たり外れがあることも多いが、そのお店の日本酒はどうやら彼女の口に合うものらしかった。
かくいう自分は、まだ自分がお酒に強いのか弱いのか分からないところがあった。
体の中がふわふわする気分はある。
しかし顔が赤くなったり、足がおぼつかなくなったり、記憶がなくなったことはなかった。なので、どちらかというと強い方、ぐらいに考えていた。
そうしてマイペースに飲んでいるうち、彼女の様子がおかしいことに気付いた。本人も酔っ払ったことを自覚していたようだ。
慌ててお冷やを頼み、彼女がどれだけ日本酒を注文したか思い返してみた。確か2時間か90分制の飲み放題で、4合の日本酒を飲んでいた覚えがある。
会計を済ませ、店を出た彼女はまさに千鳥足で、近くにある小さな公園で休憩をすることになった。
幸い水道のある公園だったので、彼女はそこでうずくまり「吐きそうで吐けない」と言っていた。自販機でお水を買いに行く間、蛇口から離れないようにお願いした覚えがある。
彼女が吐いたか吐かなかったかは記憶が定かではないが、ベンチで膝枕をする形で彼女に横になってもらった。
そのとき、なにか色々とつぶやいたのち「私がイツカを幸せにするの!」と突然宣言された。
後々これはイツカにとって呪いのような言葉になってしまうのだが、言われたときは満更でもなかった。
なんとか彼女が家に着いてから数日後、シラフの状態で告白を受けた。夜勤の真っ最中に、LINEで。
ドキドキしながら夜勤をこなしたあと彼女の家に行って、正式な告白とカップル成立になった。
いわゆる「飲み負かした」というやつになる。
付き合ってからの飲み方
彼女は大勢での飲み会以外はあまり外でお酒を飲んでこなかったそうで、ある程度は飲めるのにもったいない!といろいろなところに連れ出した覚えがある。
主に食事のお供としてのお酒だったが、バーで同席したお客さんとの会話を楽しむこともあった。
「自分よりお酒に強いイツカ」という存在があったからか、介護の心配のなくなった彼女は先々でほろ酔いの心地よさそうな様子を見せてくれた。
お酒に酔った彼女は甘えた口調になり、歩くのがゆっくりになった。
それに合わせてゆっくり歩きながら、夜の空気を感じるのが好きだった。
彼女のお父さんもお酒は好きな方で、一度お呼ばれして絶品のお好み焼きを作ってもらって一緒にお酒を飲んだ。
「またいつでも飲みにおいで」と、自分たち二人用のお酒のグラスまで用意してくれていたそうだ。
今はもう別れてしまっているので、そのグラスでお酒が飲めなかったのは残念だが、なんだかんだ彼女とのやりとりをしたりするので、もしかしたら機会が全くないということもないのかもしれない。
酔っ払えないけれども
別れたと書いたので自分自身の話に戻るが、イツカはいわゆるザルのようだ。
最初こそ酔っ払って楽しそうにしている人たちを見て羨ましい、むしろ妬ましいぐらいに思ってしまっていたが、次第に酔った人を見ることが好きになった。
同じ気分になれないことは残念だが、アルコールがまわって楽しそうにしている人たちとの会話はふんわりとしていて心地よい。その雰囲気で自分もふわふわとした感覚を覚えることができるようになった。
介護職の経験があるので、同じ話を何度かされてもある程度はうんうんと聞いていられるし、体のコントロールを崩した時は本領発揮とばかりに介助を行うこともあった。
それが苦ではないし、むしろ楽しませてもらった分、自分からできることとして行動できるのも楽しかった。
ただ強い言葉を使ったり、相槌も気にせずマシンガントークを披露したりされるのは苦手だ。
お酒が入ると抑制されているものが解放される、とよく聞く。普段どれだけ自制をしているのだろうと心配になって、こちらが不安になってしまうのだ。
自身をさらけ出す姿に可愛げがあると言えば優しいが、自分が楽しいかというとそうでもないので、ほとぼりが冷めるのを待つことになり雰囲気で酔うことはない。
お酒はほどほどに
ということで、お酒はほどほどに、飲んで鬱憤を晴らすというより、シラフの状態でもストレスを溜めない行動が必要だという反面教師も世の中にはたくさんいる。
忘年会や新年会、成人式とお酒の機会が多い時期になる。
どうかみなさんがお酒で楽しい雰囲気を味わってくれたらと願う。
失敗もするかもしれない。けれどそれが経験になればよりよいと思う。
読んでいただいてありがとうございました。
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