ドリップバッグで作る急冷アイスコーヒー
こんにちは!
FIVECOFFEE STAND&ROASTERYの梅澤です。
本格的な抽出器具が無くても簡単にコーヒーが淹れられる便利なドリップバッグですが、暑い日が続く夏、普段はホット派でもさすがにアイスコーヒーにして飲みたい!と思うことはありませんか??
今回はドリップバッグで急冷アイスコーヒーが作る!というテーマで書いていきたいと思います。
急冷アイスコーヒーを淹れたことがある方から良く聞く問題として上がるのは、ホットに比べてなんだか薄くて残念…となってしまうこと。これを解消できるようにしっかりした味わいのアイスコーヒーを作ってみましょう!
ポイントは以下の3点です。
1.未抽出にならないようにしっかりとした味わいの原液を抽出する。
2.氷が解けることによる加水を意識して急冷する。
3.ロックアイスなど水がおいしい氷を使う。
これにより、淹れるたびに味がブレてしまう様なことは少なくなるかと思います。それではまずドリップバックでアイスコーヒー用の原液の抽出をしていきましょう。
アイスコーヒー用の原液抽出
ドリップバックは当店が販売しているもので豆の種類は今回はケニアを使用します。こちらの商品はコーヒーの粉が12g使用されていて、通常のホットコーヒー用のレシピとしては160ccのお湯を使用するように記載してありますが、アイスコーヒー用としては110ccのお湯で抽出していきます。
・コーヒー抽出開始時に時間を図り始めましょう。スマホのストップウォッチでも時計の秒針を見るでも何でもよいです。
・サーバやカップにセットしたら90℃のお湯を30cc程使って全体を湿らせるように蒸らします。ここで30秒ほどまちます。
・次に円を描くように50cc注ぎます。
・お湯がある程度落ちたら最後に30cc注ぎます。
・注ぎ終わったら抽出したコーヒーにドリップバックが浸かるようにして2分30秒くらい待ちましょう。濃いめが良い人は長め、すっきり目が良い人は短めと覚えてください。
カップやサーバの底にコーヒーがたまっていてドリップバックが浸かっていない場合はコーヒーにドブンさせてOKです。
・時間が経過したらドリップバックを取り出しましょう。この時ドリップバックをぎゅーっっと絞りたくなりますが、コーヒーがおいしくなくなる可能性が高いので我慢しておきましょう。
さて、これでアイスコーヒー用の現役ができました。おおよそ90ccの液体となっているかと思います。
毎回抽出が終わったときにできたコーヒーが同じ量になっている、これはとても大事なことですから意識してみてください。
コーヒーを急冷する
さて、原液ができましたら今度はこれを急冷します。
急冷用に氷がたっぷりはいったグラス(やサーバ等何でも)とアイスコーヒーを飲むときに利用するカップに氷を入れて用意しておきます。
※私はお店で淹れる時にはバーで使われるミキシングティンを使っています。ステアで液体を冷やすための道具なのでとても効率よく急冷できます。
先ほど抽出した熱々のコーヒーを急冷用のグラスに注ぎ入れ、バースプーン等何でもよいのでステア(攪拌)します。
この時ステアする回数を決めましょう。例えば30回!等です。
溶けた氷が水分となってコーヒーを希釈するため、薄目が良ければステアを50回、濃いめがよければ20回、などと調整してみてください。
ステアが終わった急冷したコーヒーを飲むとき用のグラスに注ぎ入れます。
このステアが終わったコーヒーがだいたい155ccぐらいを目指します。もちろん濃いめ、薄めの調整をした場合はここが増減します。
毎回この、「原液をつくる、ステアで冷やす」といったやり方を決まった手順をすることにより、氷がどのくらい溶けたかわからず濃さが安定しないといった問題は起こらなくなるかと思います。
氷はロックアイス等おいしい水のものを使う
飲むときももちろんですが、ステアで急冷する際に使う氷はなるべくロックアイス等水がおいしい氷を使うことをおススメします。
冷凍庫の製氷室にたまった氷などはあまりおいしくない場合が多い気がします。当たり前ですがこの急冷式の場合溶けた氷で加水し、全体で155㏄くらいのアイスコーヒーのうちの4割ぐらいを占めることになりますのでおいしい水であることに越したことはありません。
今回はドリップバックを使っておいしい急冷アイスコーヒーを作ると題しておりますが、基本的な考え方はドリップバックがハンドドリップになったとしても同じです。ハンドドリップにより濃い目の原液を抽出する、それをステアで冷やすという手順で行えば安定した急冷アイスコーヒーの抽出が可能になりますのでお試しいただければと思います。
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