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第3回瀬戸内しまのわマラソン in ごごしま(興居島マラソン)感想レポ

9/15「第3回瀬戸内しまのわマラソン in ごごしま」、お疲れさまでした。大会に携わった方々、サポートありがとうございました。

走ってから1ヶ月以上たってしまいましたが、感想をまとめました。

私、Satsuki(33歳女)は10キロを走りました。マラソンどうこうよりも、走った後にお腹を下したのがその日のハイライトです。以下、時系列に沿ってのレポートです。

●意気込み

練習は足りていません。マラソン大会は家族全面協力で強制的に走れるのでありがたいです。

目標は特にありません。久々に長めの距離を走るので、怪我せず完走できたらOKです。

興居島には以前、釣りで一度だけ訪れたことがありますが、会場は初めてです。なので、走ることよりも他のことが心配でした。
駐車場に停められるのか、雨の可能性があったので子どもたち応援勢がどこでどう待機するのか、荷物はどの程度持って行くべきか、テーピングするかどうか、など。

●駐車場からスタート前まで

6:40 高浜港に到着

受付は島に渡る前に高浜港でします。6:40(受付の1時間前)に余裕を持って高浜港の駐車場に停めることができました。駐車場はかなり余裕があって、スタッフさんもまだそんなに集まってない様子。

ラン友は7:20でギリギリ停められた感じです。
駅がかなり近いので、電車が便利そうでした。

7:45 高浜港にて受付

受付をして、ゼッケンと乗船券をもらいます。(応援の人も受付で乗船券を買えます。)

ゼッケンは左上に番号が書かれていて、中央真ん中は空欄。マッキーで自分で名前を書くシステムでした。

ニックネームもOKということで、ほとんどの人が下の名前かニックネームを書いていた気がします。空白のままの人もいました。

人のゼッケンをチラ見するのは、なかなか楽しかったです。ニックネームってプライベートなものなので、その人の人生を少し覗いてしまったような、見ちゃいけないものを見たような感覚がありました。

クソ暑い中、船を待ち、乗る

受付が終わったら、船待ちゾーンに並びます。

雨を警戒していましたが、全然降りそうにないので傘を一本だけ持って、カッパと着替えは車に置いて行くことにしました。荷物は家族でリュック一つ分です。

太陽が強く照りつけていたため日陰にいましたが、列が動いたので船待ちゾーンに行ったら、人数制限でちょうど乗れず、次の便を先頭で待つことになりました。

クソ暑い中で40分くらい待ったかもしれません。高浜港にいても列で待つしかないので、一便で早く島に渡れば良かったです。

興居島はすぐ目の前に見えていたけれど、フェリー移動は意外と時間がかかりました。3分くらいで着くのかと思ったら、10分ほどかかりました。


船越港・船越和気比売神社

みかんかき氷、めちゃ美味しかった!

船越港に着いたら、お出迎えの太鼓が演奏されていて、マラソン大会特有の空気感がありました。早速ペットボトルの冷たいお水がもらえて嬉しい!
更衣室の中学校も、飲食スペースの神社も、会場も、港と距離がすごく近くて、便利でした。

朝から走るまでに食べたものは
・イクラおにぎり
・マーガリンパン
・いもパイ
・ポテチ
・かき氷
マルシェで食べ物を買おうとしたけれど、時間的にまだオープンしてなくて、買えませんでした。かき氷は、スタート直前にギリギリで買って食べたものです。

気温は高いけれど、神社の日陰にいたら平気です。みんなと話したりして普通に遊んでスタート時間を待ちました。ここの神社はしっかり木があるのに蚊がいないのが素晴らしかったです。

今回はコースをちゃんと確認しました。(ちゃんとといっても縮図でですが。)
まず、スタートから南下して1つ目の折り返しをしてスタート地点へ戻る。ここまでで3分の1くらい。それから今度は北上して折り返してスタート地点へ帰ってきて、ゴール。島なのでアップダウンもないという予想を立てました。(多少はあったけど佐田岬ほどではなかった。)


スタート間近

私は荷物を最小限にするために、走る格好で現地入りしましたが、姉がサンダルを履いていて、めちゃくちゃ羨ましかったです。(他にもサンダルを履いていた方がたくさんいた!)
でもランニングシューズを持ち運ぶのって面倒だし、我慢するしかしかないと思って我慢していましたが、結局、靴も五本指ソックスも脱ぎました。

そろそろ走る時間になり、靴下を履こうとしたら、右足の小指に激痛が走りました。骨に響く痛みで、たまになる原因不明のものです。靴下に指を通すのも厳しかったくらいなのですが、なんせ原因不明の痛みなので、靴を履いたら治りました。


開会式・スタートゲート前

準備運動は軽めにやって列に加わりました。練習不足と小指の痛みもあったので、「完走できたら良い!」と言う気持ちです。

ガーミンの充電ケーブルを紛失してしまったので、今回は時計をつけていません。スタート前で、「スタートが数分遅れる」というアナウンスがありましたが、時計がないので気づいてすらいませんでした。

●興居島マラソン(10キロの部)、号砲!

暑くて一瞬しかかぶれない帽子

☆0〜1.6キロ☆

号砲が鳴り、スタートから南へ向かって走り始めます。
「最初は絶対ゆっくり行く」と決めているので、ほぼ最後尾になります。いつものことですが、寂しいし不安になります。
一緒にスタートした夫と姉は並んでどんどん前へ走っていきます。2人が同時に振り返り、もう私との距離が10mくらい開いていることに気づいて笑ってから去っていきました。

左手に海を見ながら、島の周囲に沿って走っていきます。愛媛県民にとっては見慣れた景色で、良く言えば、安心する景色です。

応援はポツポツと見られました。
私、大会HPを流し読みしてて、盛大に勘違いしていたことがあります。「おもてなしグランプリ」という、ボランティアさんを評価する企画と、「フェリーを降りた瞬間から、祭がはじまる」という大会コンセプトを、ごっちゃに記憶していたんですよね。
それで、完全な思い込みで、「島民が総出で、おもてなしグランプリの賞金を狙って盛大に応援してくれる!」って想像しちゃってて。
走りながら、「あれ?応援どこ?まだ?」って思っていました。

のんびり走ってもあっという間の1キロ。
久々のランニングだけど体の調子は悪くない感じです。

その辺りで、もう先頭のランナーが折り返してきました。めっちゃ早くて、ゼッケンに書いてある名前を読もうと思っても読めないくらいパッと通り過ぎていきます。

さらにどんどん進んでいくと、住宅が見えてきて、折り返しのランナーも増えてきたころで、折り返してきた夫と姉に遭遇!
そしたら、まもなく折り返しの場所が見えたので、「スタート直後に置いて行かれたわりには、まだ全然そんなに差が開いてるわけじゃないんだな」と安心しました。


☆1.6キロ~3.2キロ☆

私も折り返しをして、通ってきた道を戻ります。

折り返してからは、何人か抜いていきました。
暑いからでしょう、見るからにバテている様子です。はじめに飛ばすと、やっぱり後でしんどくなるんですよね。でも、他人を心配している場合ではありません。私もいつまで走り続けられるのか心配で心配で、体力を消耗しないよう、一定ペースの省エネフォームで走り続けます。

見通しが良いところへ出たので、海岸線を目でたどっていって、「あの辺から走ってきたのかな」と推測していました。スタートの辺りは遠すぎて、建物がギュッと小さく見えて、ざっくりとした地形くらいしか分かりません。驚くほど遠くから走ってきたように感じて、これからその道を再び走るのかと思って愕然とします。

この大会、ハーフ参加のランナーの方が多いようです。ハーフは10kmより後のスタートだったのですが、どんどんと抜かされていきます。

左側通行をしているので、左手の山側を見ながら帰ります。
木の先にピンクの袋がかぶせってあったのが気になりました。「木を切って、これ以上伸びないようにしてるのかなぁ…」と風景にコメントをしながら走ります。

2.5キロくらい走ったところで、最初の軽快な感じから、ちょっと疲れた感じがでてきます。この「しんどさ」がこの後ずーっと続くのだろうな、となんとなく察しました。自分よりも圧倒的に大変なハーフの参加者がいるので、10キロで良かったなぁと心底思いました。ハーフの人たち、凄すぎます。


☆3.2〜6キロ☆

スタート地点まで帰ってきました。ここだけ応援が多いです。子供たちの姿を探しましたが、どこにいるか分からずガッカリ。

さらに北上していくと、名前を呼んで応援している方たちを前方に確認しました。まさか私も呼ばれるのでは…ひらがなで名前描いてるし…とドキドキしながら近づいていったら、やっぱり呼ばれて「ひょえー!」ってなりました。このマラソン大会で野良応援の方に2回名前を呼ばれたのだけれど、はじめてのことだったので緊張しました。感謝顔で手を振り返すと、気がまぎれるのでとても良いです。

給水所でアクエリを1杯飲んだらあっという間に体の中に消えてしまって、全然足りませんでした。走っている「しんどさ」が、熱中症の初期症状じゃないよね?と心配になって、体に意識を向けると余計にしんどくなりました。
こんな状態で、絶対スピードを上げるなんてできません。「スピード上げるとしたら、9km走ってからだな…そこまではずっとゆっくり走り続けよう」と思いました。

ある給水所では「ひじき天」が提供されていました!「これを取れば、絶対に水分が失われる」と分かってはいたけれど、「絶対うまいやつ」と思ったので食べました。めっちゃ好きな味でした。興居島がひじきが有名だなんて知らなかったなぁ。

ところで、ランニング系Youtuberさんのカメラにはどう反応するのがベストでしょうか?
奇行に走ろうかなって思うんですけど、理性が止めるんですよね。かといって、普通に手を振るのは面白くないし、スルーするのも失礼な気がして。その中間はないのか!?と焦って、結局何もできませんでした。くそっ!これが1番ダメだっ!!!

ランニング系のYouTuberさんって、爽やかすぎません?自分も走りながらランナーに「ファイト!」とか声かけてるの、嫌味がなさすぎるし清すぎてまぶしいです。走るの早くてコミュ力高いと楽しそうだな~。

自宅前でホースで水をかけてくれるお家があって、水の中を通っていったら、めちゃくちゃ気持ちよくてすんごい生き返りました。「おもてなしグランプリ」でここに票を入れよう!と思っていたのに、投票対象になかったという悲しみ。

給水所は最初の方はあまりないと思っていたのですが、途中から頻繁にありました。熱中症対策として「1つの給水所でアクエリを2杯飲むこと」と「飲む間は歩いてもいいこと」というマイルールを作り、給水所を目標に走りました。

水を浴びたことで服が濡れ、たまに吹くちょっとした風で寒くて鳥肌が立つこともありながら、黙々と走ります。

☆6〜6.7キロ☆

6キロくらい行ったところで、折り返してきた姉を見つけました。「折り返し近い!?」と聞くと「そうでもない…まだある!」と言われ、がっくり。

曲がり道を抜けて、ふと遠くを見ると、歩いている夫を見つけました。

歩wwいwwwとwwるwwww

心の中で大爆笑しながら、接近します。同じペースで走り続けていると自然と夫に追いつきます。こういう時は声をかけるのではなく、「なんやこいつ」と振り向いてもらえるまで無言で接近します。2メートルくらい後ろにいる時に気づかれたので、鋭いなぁと感心しました。

私が並んでからは夫も走り出し、これまであったことを喋りながら走ります。
これが、楽しいのなんの!
幸せをかみしめながら一緒に折り返しコーンをまわりました。


☆6.7〜9キロ☆

喋りながら走れるくらいの余裕はあるんだけど、その余裕はタイムを縮めるためには使われません。喋るために使います。ファンランナーのかがみです。

「釣り装備で来とるチャリ見た?」
「見た~!」
「マラソン大会あるって知らずに来とったらビビるよね~。」
「円錐の家見た?窓がいっぱいある。」
「え~分からん~。真っ黄色の家あったよね?別荘みたいな。」
「そんなん、あった?」
「あったって、見逃すわけないけどなぁ。」

こんな感じで、どうでもいい話を延々と続けていました。

夫に「なんで姉と並走できなかったのか、歩いていたのか」を聞くと、「暑さが無理!」とのこと。
水をかぶってもう暑さは何ともない私に対し、肉をまとった夫はバテバテ。太っている人はコートを着て走っているようなものなんですね。そりゃ暑いよね。水を浴びても冷たいのは一瞬で、すぐ暑くなるんだとか。

車一台分の道幅の道路を、なんとなく左側通行で走るわけですが、どちらの側の給水所にもよれるので、折り返すタイプのコースは良いですね。

私は水を飲むのが遅くて、紙コップを2つ持ちながら走っているので、夫の顔に水を急にぶっかけるというイタズラができます。こういうことをするとやり返されるんですけど、分かっていてもやめられません。夫婦で寒さに悲鳴を上げて、もう、楽しいことこの上ないです。人がまばらなのでカーブとかを見計らって人目を盗んでふざけるのが最高に楽しいです。

こんなにずぶ濡れになるなんて思ってもいませんでした。着替えは一切持ってきていないので、参加賞のタオルとお日様で乾燥させるしかありません。

ふさげているとメンタルは回復するけど、体は疲れます。
「もう9月は走らないことにしよう。」「痩せてから走ろう。」「10キロが限界だよね。」などと情けないことを言い合いながら走っていました。


☆8.5~10キロ☆

8.5キロ地点くらいで、夫が歩き始めました。
「歩くなよ〜」と言っても歩き続けます。
腹が立つのは、走っている私と同じスピードで歩いていることです。

しばらくは走ってたんですが、横で歩かれると「私ももう歩いちゃおうかな…」という気持ちになってきまして。私も歩き始めたら、夫が裏切り、走り出して、前へ前へと進んでいったのです。

このっ…!裏切者っ…!
一度歩いた体を走らせるのはしんどいんだぞっ…!

置いていかれるのは嫌なので、すぐ走り始め、また2人並んで走り始めました。

残り1kmの表示があり、そこからは「ちゃんと頑張ろう」というムードになりました。「ちゃんと頑張る」というのは「歩かない」という意味です。

最後の坂(円錐の家を発見!しかも円柱じゃなくて半球!)で夫がラストスパートをかけ、私を突き放していきます。「やっぱりな!!」と思いながら、頑張って追いかけます。夫がラストスパートをかけるのは予想していたので抜いてやろうと思ったのですが、体力がなくて追いつけませんでした。

ゴール前にアナウンス席があって、ばっちり名前を呼ばれている夫。本名が呼ばれ、実況されながら、夫がゴール。

そして、苗字が同じだから「夫婦ですかね?」とか何か言われるかなと思ったけど、そんなこともなく、私も続けてゴールしました。

●1時間20分で完走!

ほどほどの疲労感です。

結果は1時間20分
遅すぎてびっくりです。

●感想

ゴールして1時間後、悪寒と猛烈な腹痛に襲われました。
原因は腐るほどありました。給水所のたびに水を2杯飲んだこと。ゴール後に貰ったペットボトルをしっかり飲んだこと。大好きな牛乳をもらい、持ち帰るわけにもいかず600ml(家族の分も貰った)ガブガブと飲んだこと。1時間20分かけて小刻みにお腹を揺らしたこと。かき氷を食べたこと。水を浴びながら走り、あんなに晴れていたのに雨が降り、着替えがなかったこと。
そりゃあ、下痢するよね~!

腹痛が辛すぎて、「もうここで走るのはやめよう。」と本気で思いました。そういえば、過去にも、ぐったりするほど疲れたことは数回あったし、これから先も同じようなことをしてお腹が痛くなるんだろうなと思ったからです。
でも、「便秘よりマシ」と思ったので続けることにしました。


編集後記

9/15から日にちが経って、あやふやな記憶を取り戻すために、興居島マラソンのYoutube動画を見ました。中にはノーカットで載せてる方もいて、自分の姿がちらほら映っていました。走り方が、すごく「もっさり」していて、情けなかったです。ほぼ歩いているみたいで、スーパーの中を走れそうなレベルです。ハーフ参加の早い人の中に紛れていると余計に目立ちます。
どうすれば良くなるのか少し考えてみたけれど、実行するほどのやる気はないので、あと5年10年はこのままだと思います。


●今後のランとnoteの更新予定●

1月にハーフを走りたいんですが、県外の大会ばかりなので二の足を踏んでいます。

▼エントリー▼
2024年12月1日 今治里山マラソン 10km
2025年2月9日 愛媛マラソン フル

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