スキャとハイレバが負けやすい理由。損切幅とリスクリワードの関係
どうも、ふぉーんです。
本日、TwitterのTLを眺めていると、「ハイレバが負けやすい理由ってなんだろう?」という呟きを目にしました。
僕も何となくでしか考えてなかったので、この際だし~という事で、言語化してみるとかなり面白いことに気が付いたので、共有させていただきます。
ハイレバの話になると、メンタル的な話になりがちですが、当noteにメンタル的な話は一切出てきません。
検証に基づいた事実のみをお伝えいたします。
割と有料級の内容かもしれませんが、本note自体は全て無料公開します。
ただし、当初無料でお配りしていた適正ロット算出シートに関しては、機能がかなり増え、僕自身の労力もかなり掛けてきたものなので、有料での頒布にさせていただきます。
シートについては解説note及び動画を作成予定ですが、購入された方については、使い方について不明な点があればTwitterでDM頂ければ全て対応いたします。
では以下本編。れっつごー。
値幅とリスクリワードの関係を考える
以下、独自にスプレッドシートで作成して運用しているシートを使って説明しますね。
便宜上、手数料未考慮時のリスクリワード3の取引を基準として考えます。
※手数料を考慮したリスクリワードを算出する際の共通条件として、参入と利確は指値。損切はストップロスを採用しています。
また、今後、リスクリワードレシオの事は統一してRRと表記します。
●42000ドル参入。損切幅400ドル・利確幅1200ドルの場合
手数料を考慮しない状態でRR3のトレードです。手数料を計算に入れてもRRは2.87なので十分戦える取引だと言えます。
●42000ドル参入。損切幅40ドル・利確幅120ドルの場合
こちらも、手数料を考慮しない状態ではRR3のトレードです。
しかし、この場合は手数料を考慮するとRRは2を大きく切って、1.61まで下がります。
ハイレバでは、どうなる?
前述した取引は、証拠金1000ドル・実行レバレッジ10での計算でした。
では今度は最初の取引条件(42000ドル参入。損切幅400ドル・利確幅1200ドルの場合)でレバレッジを100倍に変更してみましょう。
当然ですが、証拠金が耐えられなくなり破産します。では、この取引で損失許容額が10%ほどの取引でリスクリワード3の地点を見てみましょうか。
終わってます。こんな取引ならしないほうがマシ。
この事から、BTCでレバ100倍・損失許容額10%・RR3のトレードは勝てない事が分かります。
これを勝てるトレードにするためには、損失許容額を上げるか、利確幅が大きく見込めるポイントで参入することが絶対条件。
では、損失許容率を25%まで上げてみましょう。
これだと、リスクリワード的には取引する価値があると言えるでしょう。
しかしながら、損失許容率25%というのは持続的に取引する上ではかなり厳しい設定だと思います。
では、今度は損失許容率を10%にもどして、今まで前提条件として使っていた手数料未考慮時RR3を変更して、手数料考慮後のRRが2になる取引を見てみます。
損切幅の7.15倍の値幅を取れて初めてRR2って・・・かなりきつくないですか?
以下、ハイレバでの考察を簡単に表にまとめてみます。
うん、きついよね。そりゃガチbotterがハイレバ率低いのも頷けます。
結論。
●損切幅が浅ければ浅いほど、手数料の比重が大きくなりリスクリワードレシオが悪くなる。
●ハイレバ取引で資金管理をしようとすると必然的に損切幅が浅くなるので、リスクリワードが落ちることになる。
●ハイレバで勝つためにはリスクリワードが大きく精度が高い建値を拾っていく必要がある。
●ハイレバで勝つためには、手数料を考慮したリスクリワードを保つ必要があり、そのためには損失許容率を引き上げる必要がある。損失許容率を引き上げると、バルサラの破産確率にもあるように破産率が上がる。
よって、ハイレバは負けやすいという図式ですね。
同じ理由で、スキャに関しても必然的に狙う値幅が狭くなり、資金管理をしていくと損切幅が浅くなるので、負けやすい取引だとと言えます。
いかがだったでしょうか?
ハイレバは諸刃の剣だという事が、よく分かっていただけたら幸いです。
それでは!
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以下、有料部分に適正ロット算出シートのダウンロードリンクを掲載いたします。
グーグルスプレッドシートで開いてご利用くださいませ。
使い方については、今後この部分に追記していきますね。
とりあえず、シート内に記述している簡易的な説明書を貼っておきます。
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