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記事に含まれるバイアスや隠された前提条件を文殊の知恵でどこまで炙り出せるか? #FAC171 on Twitter Fwd:そのニュース、本当に正しいですか?

Twitter上でファッション業界の識者を中心に議論が展開されています。議論のきっかけになったのはこちらの記事です。

普段から様々なニュースや記事に目を通していると思いますが、ニュースはそもそも誰かが意図してある一側面を切り取ったものなので、必ずバイアスがあります。

例えば「こうやって成功した」という内容であれば、そこに至るまでの道のりや、そもそも始めからもっていたアセットなど、前提条件が網羅されてるわけではないので、「真似しようとして失敗」ということが多々おきます。ニュースを読むときに洞察して分析する目をしっかりと養いたいものです。

上記の深地さんの記事を含む一連の流れは、この「ニュースを元に裏の構造を読む」ことに集団で取り組む試みになっています。

これまでの経緯をカンタンにまとめると、

● FACiliTY というオンラインサロンで「スタイルヴォイスが好調」という記事がシェアされ、「収益性はどうなのか?」という問題提起がなされる
● 様々なバックグラウンドを持つサロンメンバーが以下の軸でコメント
 - コンテンツはどう機能しているのか?
 - 販売員の視点からはどう見える?
 - 採算性は?
● サロンオーナーのナカヤマン。さんから新しい視点とお題が投げ込まれる
●深地さんの記事を通してサロン外にも問題提起され、Twitter上での議論に発展する

ここまで詳細は深地さんの記事をご覧いただくとして、ここではTwitter上での議論の補助線になっているナカヤマン。さんのコメントを再掲します。

サロンオーナー、ナカヤマン。さんからのお題

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お題をまとめたものが次の通り。

【お題 1】スタイルヴォイスは何をやりたくて作られたのか?
【お題 2】どういう経緯を経て「今の構成」になったのか?
【お題 3】スタイルヴォイスを“Content”と“Channel”視点で分析すると?
【お題 4】スタイルヴォイスを”インフルエンサー”という単語を使わずに分析すると?
【お題 5】スタイルヴォイスのコンテンツはシンプルかリッチか?そこから得られる考察は?

このお題にあわせて、これまでTwitter上でなされた議論をこの記事でまとめます。

まとめますと言いましたが、まだ議論が尽くされているわけではないので、中間まとめのようなものになります。特に【お題4】と【お題5】はあまり言及されていません。是非みなさんもこの議論に加わってください!

#FAC171 のハッシュタグをつけてツイートしていただければ、必ずサロンのメンバーがリプライまたはコメント付きのリツイートさせていただきます!

今回のTwitter上での議論まとめに登場する人物紹介。(記事に登場する順とさせていただきます。)

● ナカヤマン。さん / Twitter : @NKYMN
ダウンタウン・ロサンゼルスと京都を拠点にするアーティスト、マーケティングロックスター。米国法人スクリイム・ラウダア代表。オンラインサロン『FACiliTY』オーナー。

● 深谷玲人さん / Twitter : @fukaya_reito
アパレル製造をIT化することで様々な課題解決を進める『AYATORI』を運営するDeepValley代表。

● 野田大介さん / Twitter : @KURUZE
ECの構築 & 改善やLINEのセグメント配信ツール『ワズアップ!』を運営するFANATIC代表。ストリートカルチャー誌の編集者としてキャリアをスタートしていて、無類の買い物好き。

● 深地雅也さん / Twitter : @fukaji38
ファッションECサイト構築・運用・集客に取り組むStylePicks代表。服飾専門学校講師。

● 青山通法さん / Twitter : @Maoyamawaving
JUNKO KOSHINO INC. ディレクター。

● 青木耕平さん / Twitter : @kohei_a
『北欧、暮らしの道具店』を運営するクラシコム代表。

● 酒井聡さん / Twitter : @satomimaios
ファッションAIを展開するニューロープ代表。

● 保坂忠伸さん / Twitter : @tadanobu_hosaka
無料で店内にある服を着て外出できる『KITEKU』を運営するSPRING OF FASHIONの代表。

● 佐藤あづさん / Twitter : @azunne
ファッション領域のフリーランス、SNSエディター。ナイトウェアブランド『Foo Tokyo』のデジコミュ担当。

● 秋気さん / Twitter : @shuki_music
I Don't Like Mondays.のドラム/リーダー。

● 我謝淳史さん / Twitter : @gajaatsushi
株式会社A-Sketchの取締役。『ONE OK ROCK』や『flumpool』を担当。

【お題 1】スタイルヴォイスは何をやりたくて作られたのか?

スタイルヴォイスを作ろうと思った背景や目的を様々考察されています。

【回答1-1】広告費用対効果の最大化

深谷さんは、雑誌よりデジタルに予算を広告費の費用対効果を最大化したいのではないか?という見解

【回答1-2ECのメディア化

深地さん野田さん青山さんは、予算設定が慎重、ECをメディア化したいのではないかという見解から、メディアのEC化とECのメディア化の違い→コンテンツマーケティングに発展。

野田さんは、深地さんのメンションをきっかけに議論に参加してくだいました。野田さん、貴重なコメントありがとうございます!

ナカヤマン。さんのメンションからクラシコム代表の青木さんがゲスト登場

コンテンツマーケティングで成功している稀有な会社として「北欧、暮らしの道具店」が話題にあがったところでナカヤマン。さんからキラーパス一閃

青木さんは、マーケティングと捉えず、自分たちの活動全体をコマースというキャッシュポイントを内包したプロダクト開発&運用と捉えているとコメント

そのコメントを受けて、ナカヤマン。さんから、「キャッシュポイントだけ活性化するかキャッシュポイントを含む全体を活性化するかの違い」という解説が。

青木さん、貴重なコメントありがとうございます!

【お題 2】どういう経緯を経て「今の構成」になったのか?

深地さんは、他店で同じブランドがクーポンを配っているのでスタイルヴォイスもそうせざるを得なかったのでという見解。

【お題 3】スタイルヴォイスを“Content”と“Channel”視点で分析すると?

“Content”と“Channel”にわけて分析しなさいという会話は、サロンでもよく登場します。

これはナカヤマン。さんが提唱する「Single, Powerful Content for Multiple Channel」という考え方に基づくもので、初めて聞いたという方は是非こちらの記事を読んでいただくと理解が深まると思います。

【回答 3-1】Channelをまたいで接触頻度をあげる

酒井さん深谷さん保坂さん接触頻度やその検証の仕方について議論。

【回答 3-2】マルチチャネルの組み方

酒井さんと青山さんは、接触頻度の議論をうけて、マルチチャネルの組み方の議論に発展。顧客の全体の動きが把握できないので、想定タッチポイントは多い方がいいという見解。

【回答 3-3】コンテンツのストック/フロー

タッチポイントの話題から、コンテンツの話題へ。SNSのコンテンツはストック/フローについて。

SNSは使い方でストックにもフローにもなりうる。異なるSNSの使い方を合わせる必要はなく、バランスを考えながらSNS上の人格を作っていくという議論。

秋気さんは、プレイリスト文化を例にあげつつサービスの特性をあえて生かしてコンテンツをつくれるとコメント。

我謝さんは、楽曲やアティチュードは変えずに枝葉の部分はチャネル毎に変えることもあるとのことでした。

【回答 3-3】「おすみつき」にどんな説得力があるのか?

あづさんは、正しくギフティングしていい感じのUGC生成するとSNS上の盛り上がりをつくれる。その人/媒体の「おすみつき」にはなんの説得力があって、誰に届くのか?まで考えてから出稿先と方法を選びたいとコメント。

【お題 4】スタイルヴォイスを”インフルエンサー”という単語を使わずに分析すると?
【お題 5】スタイルヴォイスのコンテンツはシンプルかリッチか?そこから得られる考察は?

まだこのあたりは議論されていないようですね。

著者所感

【お題1】スタイルヴォイスは何をやりたくて作られたのか?について私は、①会員を共有して新規会員を獲得するためと②ECモールからの脱却かなと思いました。スタイルヴォイスに載っているキュレーターもブランドも一定数のフォロワーを保有していて、彼女らがスタイルヴォイスという1つのメディアに集まるメリットから考えて①と。

その他のお題に対する私の見解もツイートしていきたいと思います。

記事のバイアスや隠れた前提条件を見抜く力は、ファッション業界の方に加えて、経営者やマーケティングに関わるみなさんにとってもいいトレーニングになると思いますので、ぜひ見解を聞かせてください!

#FAC171 というハッシュタグをつけていただければ必ずサロンのメンバーが反応します!ツイートお待ちしてます!

ナカヤマン。主催のオンラインサロン『FACiliTY』

記事中で登場したオンラインサロン『FACiliTY』では、日々このような議論がチャットや定例会(現在はオンラインにて、毎週火曜日22:00から開催)にて展開されています。

サロンオーナーが役立つ情報を一方的に発信する一般的なオンラインサロンとは異なり、様々な領域の識者が様々な視点で問題提起して示唆を重ねる、双方向性が一番の特徴。

収益を目的としたサロンではないので会費はCAMPFIREで設定できる最低料金の500円。ピンときた方は覗いてみてください。是非サロンに入って一緒に議論しましょう!

私中原にTwitterでDMをいただければ、定例会への体験参加をご案内することもできます!

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