【難報】仏教・三諦の概念
仏教では「空」「仮」「中」の三諦(たい)というものがあります。
中国天台宗、主に天台大師等が唱えられた説。空,仮,中の三諦のこと。諦とはサンスクリット語 satyaの訳語で真実にして明らかの意味で、真実の道理、真理という意味です。
◆空諦
空諦とはあらゆる物事にはおよそ実体というようなものはないという真理です。つまり、我々は生老病死などの四苦八苦や、成住壊空の定理に逆らえず、あらゆるものが因縁によって生滅し、不滅の実態などなく、無常であり、空であるということです。
◆仮諦
仮諦とは,すべての存在はいろいろな構成条件(因縁)によって成立しているから,存在するといってもかりの存在であるという真理。つまり、我々はこの姿形をしているのは、化学物質のように因縁によって仮和合しているという意味合いです。仮和合とは我々の姿形、能力、様々な形があることです。
◆中諦
中諦とは,あらゆる存在は空や仮で一面的に考えられるべきものではないという真理。つまり空でもなければ仮でもない。かつ、空であり仮でもあるという意味合いです。(空即仮等)。
この三諦は面白いですよね。とある達識な御高僧が
「空は皆、無常の理から逃れられ無いので平等」
「仮は皆、因縁よって様々な仮和合があるゆえに差別」
「中において、「空即仮」「非空即非仮」と円融に空と仮が溶け合ったのが実相」
とおっしゃってました。たしか(記憶曖昧)・・・・・。
また仮という概念はからは、あのマトリックスみたいな世界観がイメージできちゃいますね!
また、量子宇宙論からもホログラム宇宙論なるものがありまして、この世界は全てホログラムから構成されているという説もあります。
いずれにしても仏教は奥深いですね~