見出し画像

「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論885」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第45号(2009.11.25発行)「クラブビジネスにおけるインターネットの活用ーゲインズビル・ヘルス・アンド・フィットネス・センターの事例」2~※名称等は当時、一部文章省略

メンバーから友達へ

シルリ氏はZwurlyに対する初期投資を500ドルから開始した。
それでも最初の6ヶ月で得られたリターンは非常に大きなものであった。
このZwurly上で立ち上がったコミュニティには「デビー・リーのワークアウト・ガールズ(ブログ)」「カレンズ・クルー(フィットネス関連記事とパーソナルトレーニングのプロモーション」「ヨガ・バディーズ」「オンライン・スイム・クラブ」「アイ・ハート・ズンバ(ズンバ愛好者のコミュニティ)」などがある。
シルリ氏は、こうしたオンラインネットワークの形成が、会員の興味を継続的に惹き付け、ワークアウトへの参加度を高め、クラブへの帰属感情を強めることにつながっていると語る。

GHFCでは、フェイスブック、ユーチューブ、ツイッターといった既成の無料サービスも活用している。
GHFCのフェイスブック上でのホームページには832名の会員が「友達」として登録し、健康関連のニュースなどについてコメントしたりしている。
ユーチューブ上のGHFCのページでも様々な情報が提供されている。
ミニブログと呼ばれるツイッターのサイトでは、ストレッチ・セミナーへの招待、フィットネス関連ニュースへのリンクというような短い情報が発信されている。

GHFCのホームページも重要なコミュニケーションツールの一つである。
「人々はホームページを見て、クラブに関する様々な評価を下します。」とラッセル氏はホームページの重要性について語る。
GHFCのホームページは、昨年7千ドルを投じて大がかりなアップグレードを行った。
アップグレード後は、GHFCの旗艦店と二つの姉妹施設について充実した情報提供がされている。
「アンケートによれば、少なくとも9割の潜在顧客がクラブに足を運ぶ前に、GHFCのホームページを見ていることが分かりました。」と語るのは、マーケティング・ディレクターのデビー・リー氏である。
クラブのメンバーも、クラスのスケジュールやクラブのイベント、キャンペーンをチェックするためにウェブサイトを頻繁に訪れている。

~ここまで~

SNSやホームページの重要性は、現在、全てのクラブが認識していると思いますが、約15年前からあらゆるツールを最大限に活用していた米国クラブは、やはり一日の長があると感じます。

前職時代の大型総合クラブでも、アリーナで行われる球技スポーツに関して、非公式なSNSネットワークの存在があったものの、企業サイドから積極的にコミュニティの創設を促すことはしておりませんでした。

当時の心境としては、「炎上への恐怖」があったので、及び腰になっていたと記憶しております。
ただ、現在の小型クラブで言えば、顔が見える関係性であるので、もちろん対面でのコミュニティを主体としつつ、SNSでのセグメント別(年代・趣味・嗜好等)コミュニティを作ることもありではないかと記事を見て、思った次第です。                                                                                                                                                                                                 

お読みいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

フィットネスビズ
宜しければサポートお願い致します!