10月21日(金):小型クラブの経営資源から捉えた「個」
このところは来月に開催予定の「Sports&Wellness Weekカンファレンス2022名古屋」で私が登壇予定のパネルディスカッションに関連した話を続けています。
今回のパネルディスカッションのタイトルは「トレーナー力を活かした小規模ジムの運営-活かしきれていない「個」・「小」・「地」を活かす、次代の経営」です。
直近ではキーワードの「個」について取り上げ、事業を行う活動単位が「個人」なのと、トレーナー個人の「個性」が発揮されているか否かは全くの別問題であることや、「個」において絶対に外してはいけない観点は「お客様」への「個別対応」だと記しました。
それとあわせて「トレーナー個人の個性が発揮されている状態」へ近づけるためのプロセスや、次世代が育っていくための場が必要なことも触れました。
本日はこれと関連して経営資源についての話をすると、やはり「ヒト」の要素は小型クラブにとってはこのうえなく重要です。
一般的に企業組織における経営資源というと「ヒト、モノ、カネ、情報、時間、知的財産」の要素が挙げられます。
これらの要素のなかで小型クラブでは事業規模が小さいし資本力も弱いから「モノ」や「カネ」はどうしたって大型クラブに比べると乏しくなります。
そうしたなか、小型クラブとして伸ばしていく余地が大きい部分は「ヒト」、「情報」、「知的財産」だと思っています。
ここでいうところの情報はクラブ運営にとって必要な情報を指し、具体的にはクラブ周辺のローカル事情をはじめ、なんといってもお客様に関連する情報です。
また小型クラブにとっての知的財産は現場にある有形無形のノウハウがそれに当たると思っています。
そして小型クラブの場合はすべてのサービスがトレーナーであるヒトを介して提供されるから「ヒトの成長=提供価値の漸増」です。
これら3つに関しては小型クラブが制約をうけることなく青天井で伸ばしていける要素なので、そこに力を注いでいくのは妥当でしょう。
なかでも他の経営資源を伸ばし、それを有効活用できるの要素はヒトのみだから、そこに重きをおくのは必然です。
私は小型クラブとして「個」を大切に考えるというのは、この数日間で触れてきた諸々があって成立するものだと捉えています。
●セミナータイトル
「トレーナー力を活かした小規模ジムの運営-活かしきれていない「個」・「小」・「地」を活かす、次代の経営」
●概要
コロナ禍により、逆転現象がみられている。かつては、資本力のある大企業、大型の施設、都心の駅前立地が、大きく成功するための要件とされていたところがあったが、今は、必ずしも資本力が乏しい個人であっても、トレーナーとしての本質的な能力を備え、たとえ都市近郊の住宅地や地方郊外のロードサイドに立地した小型の施設でも、地域密着ぶりを活かして経営を成り立たせることができるようになってきている。むしろ顧客の立場からみると、こうした「個」・「小」・「地」を活かしたジムのほうが、運動初心者とトレーナーの間にエンゲージメントが醸成されやすく、運動習慣化も達成しやすいという傾向もみてとれる。一トレーナーが、小規模でコンセプトがわかりやすいジムを開発、運営し、サクセスフルに成長していくためのキーポイントを探りたい。
・開催日時:11月11日(金)11時~12時30分
・会場:ポートメッセなごや
portmesse.com
セミナーへの申し込みは以下、SPORTECのサイトからお願いします。
sw-week.jp
Sports&Wellness Weekカンファレンス2022名古屋
ポートメッセ セミナーⅡ 【A-7】