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9月2日(月):「スタジアム&アリーナ」と「まちづくり」②
昨日は「『スタジアム&アリーナ』と『まちづくり』」と題した記事を書きましたが、本日もその続きをもう少しばかり。
昨今は欧米でも見られるスタジアムを起点にした街づくりをするボールパーク構想のような取り組みが、日本でも徐々に増えつつあります。
プロスポーツチームはその性質上、地域にとってのシンボリックな存在でもあるから、部分的にはパブリックな役割も担いながら、ビジネスや観光、商業などの複合的な用途で人が集まる場を創っていけると良いですね。
昨日も触れたことですが、スポーツは単にスポーツだけの枠を超えて、これまで以上に地域社会にとって大きな役割を果たしていくポテンシャルがあります。
スタジアムに絡めた話でいえば今年に開業したJリーグ、サンフレッチェ広島のホームスタジアム名は「エディオンピースウイング広島」ですし、今秋に新たにオープン予定であるVファーレン長崎のスタジアム名は「ピーススタジアム」です。
いずれのスタジアムも名前に「ピース」が盛り込まれているのは、周知のようにそれぞれの都市が原爆投下のあった地域でもあるからです。
そして単にスタジアム名にそのワードを冠するだけに留まらず、サッカーやクラブ、スタジアムを通じて、平和への明確なメッセージを発しています。
広島の「エディオンピースウイング広島」ではスタジアム内にあるミュージアムでは同クラブや同地域のサッカーの歴史を展示するなか、被爆からの復興とサッカーの結びつきなどにも言及されているし、8月には平和を願うイベントとして「ピースフェスティバル」なども開催されていました。
また長崎の「ピーススタジアム」をはじめとした長崎スタジアムシティでは は「PR(L)AY FOR PEACE」( #プレイフォーピース )というプロジェクトを実施していて、クラブや選手が平和を希求するメッセージを発信しています。
これらのクラブがこうした活動をしているのは、それぞれのホームタウンの市民はもちろんのこと、試合の観戦で全国から広島や長崎にやってくる方々、さらには海外からくる関係者や観光客にも、原爆のことを知ってもらいながら平和へのメッセージを発していく役割を自認しているからに他なりません。
この時点で両クラブは既にプロサッカークラブの枠組みを超えて、同都市(地域)を代表する社会的役割を担っているのがわかります。
広島や長崎のクラブは歴史的な背景から、その役割やメッセージが非常にわかりやすいものですが、どの地域にとっても独自の背景や歴史があるでしょうし、その地域で期待される役割や発するべきメッセージを持っているはずです。
スポーツには試合そのものの楽しさや熱狂はもちろんですが、社会の公器になっていく力があるので、そうした意味でも「スタジアムやアリーナを活かしたまちづくり」をしていく意義は大きいと思っています。
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