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【第1427話】細部に拘ると視野狭窄になる

こんにちは。小川です。

前回は「傾向を大雑把に捉える」ことに触れていきました。

人間のカラダの傾向を大雑把に捉えていくことで傾向を見ようとすることが大切なのだと私としては思っています。

しかしそれとは逆に細部に入ってしまい抜け出せないというパターンが多く見受けられるような気がします。

それは私自身も通ってきた道だからこそ思うものであり、例えばですがトレーナーとして駆け出しのころはトレーニングの細かい部分にばかり入ってしまい、もっと手前にある大切なことが見えていなかったように思います。

正に「木を見て森を見ず」状態なのですがそれは何故そうなるかと言えば目の前の事象にばかり目を向けているからだと感じます。

目の前の事象にフォーカスをするばかりにそれだけに視野を向けてしまい周囲が見えていないという状態ですね。

「恋は盲目」と言いますがこれもカラダをみる上で陥りやすいことであると実感しています。

では何故細部に入って行きやすいのかということなのですが私個人の経験から言えばそこに解決策があるからですね。

解決策があるからその提案が出来て、それをすることで改善していくことが目に見えるのです。

するとそれにのめり込んでいってしまう、という傾向があると思います。

誤解の無いように言うと細部に入ることが悪いことではありません。

解決策の提案をしていくことがトレーナーの仕事であるのは間違いありませし、その細部に対してのめり込んでいくことは楽しくもあるからです。

ただポイントとしては色々な選択肢を持っておくことをした上でその細部に入っているかですね。

大枠から入り色々な細部を経験して引き出しを持った上でそれを提案するのであれば良いのですが細部しかない、選択する引き出しがないとそれが全て正解のように勘違いをしてしまいます。

そしてそれ以外の選択を間違いかのように思ってしまうのです。

こうなる危険性があるから細部に拘る、その細部にばかり目を向けることは危険だと思うのです。

ただこうした持論も今まで色々な経験や失敗をしてきたから思えることであり、そしてこれもまた現時点でのものですから今後も変わって来るかもしれません。

とはいえ今は大枠を捉えて細部の選択肢のどれを提案するかが大切だと思うので、それを実践していくつもりです。

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