「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論705」
皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。
~Fitness Business通巻第25号(2006.7.25発行)「マッカーシー氏による最終レポート」2~※名称等は当時、一部文章省略
競争が激化するマーケットで勝ち残るために
「反撃に出るために:勝ち残るための25の方法」
5.新入会者の入会直後プログラムを強化しよう。
多くのクラブが、新入会者に対し、入会後90日間に特別なサポートプログラムを提供している。
こうしたサービスは、新入会者の定着につながるだけでなく、彼ら彼女らの紹介による会員増にもつながる。
6.向上を続けよ。
常に新鮮であれ。
自らを改革し続けよ。
スタッフ、トレーニング、施設、マシン、内装、会報誌、館内掲示、そしてウェブサイトといったものに投資を続けよ。
これら全てにおいてクオリティアップを目指すとともに、何からの投資を行った場合には、必ずそれを会員に告知せよ。
会員のエクスペリエンスをより高品質で楽しいものにするために、クラブがどれだけ投資しているのかを会員に知らしめよ。
常に自クラブの差別化ポイントを探し求め、それを強化し続けよ。
これらの差別化ポイントこそが、競合がひしめくマーケットの中で自クラブを際立たせてくれるのである。
独自の強みを育み、発展させ続けよ。
こういった強みがマーケットの中でレバレッジとなるのである。
毎年、会員にとって意味のある形でクラブを向上させるための計画を作成し実行せよ。
7.会員に声に応えることに誇りを持て。
会員がクラブの経営者に対して要望を伝えることができるルートを複数設けよ。
会員が不満や怒りを感じている時には、その想いに応えられるよう出来る限りのことをせよ。
またフロントスタッフがそうした会員に対して、出来る限りの対応ができるよう、彼ら彼女らをサポートせよ。
8.地元のメディアとの関係を強化せよ。
地域社会へのかかわりと貢献に努めるとともに、それを地元メディアに上手にアピールせよ。
地元の新聞が取り上げたがるような話題がどんなものであるかを把握せよ。
青少年に関する記事、近隣の話題、高齢者の話題、サクセスストーリー、健康やフィットネスの話題など、記者がどのような話題に関心を持っているのかを知り、それをうまく活用せよ。
9.顔の見える存在であれ。
クラブのマネジャーは、クラブのピークタイムにバックオフィスにいてはならない。
ゼネラルマネジャーやグループリーダーにおいては、クラブ内だけでなく、地域の活動にも顔を出し、地域の中での存在感を高めるよう努めるべきである。
顧客や地域社会において、顔を知られることの価値は何物にも代えがたい。
10.見た目の重要性を理解せよ。
新しさは常に売り物となる。
見た目の新鮮さ、新しさ、溌剌とした感じを大事にせよ。
~ここまで~
6の「向上をし続けよ」の文面を見て、自クラブ独自の強みを育み、発展させ続けることの大切さを感じているところです。
最近、クラブでは積極的に会員様からの感想を口コミとして広げて頂くことをお願いしておりますが、その内容を拝見するとまさにクラブの目指す方向性や意図に即したコメントを頂くことが出来ます。
それは日々のトレーナーとのやり取りの中で、実際に行われているからこそ、自然に出てくるコメントであり、作為的でない分、読んだ方には響きやすいのではないかとも思います。
まだ未入会の閲覧者が、興味を持って下さり、問い合わせして貰える件数も増えており、累計価値というレバレッジとして活きていることを実感致します。
お読みいただきありがとうございました。