5月4日(木):ゴミを宝に変える着眼点
先般には家族でバーベキューをしたので本日はアウトドアに関連した話を少しばかり。
最近、アウトドア関連の商品でユニークだなと思った商品は「THE MAGIC HOUR」の着火剤です。
同ブランドは瀬戸内海発のアウトドアブランドで、この着火剤は今治タオルのホコリから生まれた商品です。
タオルの製造工程では染色後にタオルを乾燥させる必要があり、その時に大量のホコリがフィルターに付着し、その量は1日に240リットル分にも及ぶとのことでした。
これらはホコリであったから従来は捨てられていたし、むしろすぐに引火して燃えやすい性質もあったから懸念材料ですらあったそうです。
そうしたなかサステナブルの観点で廃棄物を減らすことができないかを考えた時に、何かに転用できないかと発想した先が燃えやすい性質を活かした着火剤だったといいます。
同着火剤の特徴は、わずかな火花であっという間に着火する点にあるのでファイヤスターターからの火起こしに最適で、バーベキューや焚き火の時にそれを楽しみたい人には打ってつけでしょう。
また、タオルの製造過程で生じたホコリなので、もとはコットンだから燃えた際の臭いも少なくて済むのも良いですね。
従来は廃棄されていたゴミが着火剤としてコト消費の価値を担い、収益を生む存在へと転化したのは見事だと思います。
これはゴミを宝に変えたこのうえなく分かりやすい事例ですね。
さすがにここまでとはいかずとも、少し見方を変えてみるだけで従来からあるものに価値を付加する余地はあると思うので、時に新たな視点で捉え直すことが大切だなと再確認しました。
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