7月25日（木）：家でもインドカレー屋さん気分が味わえるご機嫌な「謎ドレ」

先週の日経MJでは「インドカレー屋の『謎ドレ』解けた」と題した記事がありました。

同記事で取り上げていたのは理研ビタミンが発売してヒット商品になった「インドカレー屋さんの謎ドレッシング」です。

私は大のカレー好きで、こちらのnoteでも関連したことを度々記しているように、インドカレー屋さんにもよく足を運びます。

ランチでもディナーでもセットメニューを頼めば、決まって最初にサラダが出てくるわけですが、そこにかかっている「オレンジ色のあれ」が、いわゆるインドカレー屋さんのドレッシングですね。

にんじんや玉ネギなどの野菜の甘みに加え、少しばかりの酸味もあり、お店によってはそこに絶妙な辛みがアレンジされているケースもあります。

これは他の飲食店で使われているドレッシングのジャンルとは異なる独特なやみつき感のあるだけに、多くの人にとってちょっと気になる存在だったのだと思います。

今回の理研ビタミンが発売したドレッシングが商品化される以前でも、ネット上でそのレシピが話題になっていたこともありましたからね。

そんな潜在的な興味関心を購買行動へとつなげたのは、やはり商品のネーミングでしょう。

インドカレー屋さんに行った多くの人が抱く感覚、インサイトが見事に言語化されています。

「あの味を家でも」と探し求めていた人はもちろんのこと、「どんな味だったかな」と軽く興味を搔きたてられたライト層まで、いろいろな人を誘引するネーミングの妙味です。

カレーの日のサラダのドレッシングを「謎ドレ」にすれば、家にいながらにして少しだけインドカレー屋さん気分を味わえるご機嫌なドレッシングだと思います。