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12月12日(火):AEDの屋外設置を推進する江戸川区の取り組み

本日はAED(自動体外式除細動器)に関する話を少しばかり。

AEDに関連して良い取り組みだなと思ったのは東京都江戸川区が推進しているAEDの屋外設置に向けた動きです。

具体的には2024年度中に231カ所の区立施設内にあるAEDを屋外に設置したボックス内に移動させるとしています。

現在、江戸川区内では1000カ所以上にAEDが設置されているものの、24時間使えるのは消防や警察に設置された50カ所のみだといいます。

そのほかの小中学校や図書館、スポーツ施設に設置されたAEDはそれらの施設が開いている日中しか利用できない状態にあります。

たしかに屋内設置になってしまうと、設置数は増えても曜日や時間帯によっては実質的に使えない状態のAEDが多くなってしまうのは否めません。

でも今回のように屋外への設置に転換していくことで、新たに設置数を増やさなくても、様々な時間帯・場所で使用可能なAEDを増やすことができます。

除細動の適応がある人にAEDを使用すれば、119番しただけの場合に比べて約6倍にあたる対象者の53%を救命できることがわかっていますからね。

それだけに何かあった際には、すぐ近くに「使える状態」のAEDがあるか否かは大きな違いです。

だから江戸川区に限らず、このような取り組みが他の自治体にも広がっていけば良いですね。

なお、近年はAED使用による除細動の実施率が少しずつ上昇してきたものの、コロナ禍の2020年には実施率が下がり、市民が目撃した心肺停止の傷病者で1ヶ月後の生存率も低下した経緯があります。

人との接触が敬遠された期間は過去のものとなったので、有事の際にはためらわずにAEDを使用した救命ができるよう、環境設定も含めてリスタートができれば良いんじゃないかと思っています。

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