「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論576」
皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。
~Fitness Business通巻第16号(2005.1.25発行)「カーブズモデル、九州で急展開(Bライン)」2~※名称等は当時、一部文章省略
これは何ですか?
S氏は日本ではまず中高年層にターゲットして立地選定を始めた。
地元福岡に絞り、住宅地の中でも40歳以上の人口の割合が高い立地をピックアップ。
その中でも富裕層が多い小笹(福岡市中央区)に絞って物件を探した。
そうして日本に帰国してたった2ヶ月というスピードで1号店をオープンさせた。
この1号店は18.5坪で家賃は月17.5万円(駐車場含む)。
近くに鉄道は走っていなかったが、周囲の所得水準は高い。
プロモーションはオープンの約2週間前から数回に渡ってタウン誌「リビング福岡」に広告を掲載、オープンから3日間は入会金無料とした。
米国では既に一般化している同業態も、日本では全く知られていない。
一番多く受けた質問は「これは何ですか?」というもの。
一人ひとりに丁寧に説明し、運動を継続して貰うとともに、収益性を安定させるためにも長めの契約を促していった。
当初3日間で1~2年契約者を中心に40名を集客。
口コミで月末までに70名まで集めた。
S氏はこの状況に「とにかくもっと広く知って貰うことが必要」と考え、テレビ局数社にリリース記事をFAXした。
しばらく何の音沙汰もなかったものの、正月番組向けに福岡のRKB毎日放送で取り上げられてから立て続けに3つの番組での放映が決まり、これが契機となって会員数がぐんと伸びた。
2号店の室見店(福岡市早良区)オープンの際にはRKBのディレクターの縁で、15分間の紹介を2回放映して貰えることとなり、オープン2ヶ月目で会員数100名を超える順調なスタートを切ることができた。
9月にオープンした3号店の大橋店(福岡市中央区)も2ヶ月で160名を超えた。
採算ラインである140~150名をゆうに超えている。
福岡では確実にBラインが浸透しはじめている。
~ここまで~
記事によれば、2003年10月にオープンした1号店「Bライン小笹店」は18.5坪で会員数213名、2004年4月オープンの「Bライン室見店」は33坪で会員数226名、2004年9月オープンの「Bライン大橋店」は35坪で会員数160名となっていたそうです。
サービス内容は異なりますが、当社のスクール制小型クラブはBラインの規模を一回り大きくした施設に会員数も記載数値と同様か少し上回る水準にて黒字を確保しておりますので、十分に利益が出るビジネスモデルを当時、構築できたと評価できるでしょう。
具体的なビジネスモデルの紹介と現在の顛末については、次回、触れていきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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