4月4日(木):「商売人」の意識浸透で業績改善
先週の日経MJには「情熱パートでユニー復活」と題した記事がありました。
同記事ではドン・キホーテによる完全子会社化から5年が経ち、業績回復が進むユニーを取り上げています。
不採算店舗の整理をしたとはいえ1店舗あたりの営業利益がほぼ倍増しているのは目に見える違いです。
昨今のGMS業態の難しさが指摘されるなかでの結果なので、これは大きな変革だと思います。
たまたま私の母がユニーでパートをしていることもあって少し話を聞いてみたところ、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの子会社化前後での違いは明確にあるようですね。
売場づくり、発注などの権限移譲をはじめ、積極的な提案を歓迎するスタンスは記事の通りだといいます。
またドンキでも販売促進のためのユニークなPOPが多用されていますが、POPを積極活用する手法なども移植されているようでした。
自分の担当する売場のなかで試行錯誤をして、その結果も意識することがパートにまで浸透していたら利益が伸びているのも頷けます。
話を聞いているなかで印象的だったのは「商売人」というフレーズがよく使われるとのことでした。
一人ひとりが商売人の意識を持つ、というのはドン・キホーテのDNAでもありますが、経営哲学が記された冊子「源流」を紐解きながら、そのあたりをユニーにも着実に根付かせているのだと思います。
1つの企業のなかで大事にすべき価値観を浸透させるのも簡単ではないし、かつて自分がフランチャイザー企業にいたときにフランチャイジーに文化を共有する難しさを感じたこともあるだけに、子会社化した異なる企業文化の会社に大事な部分を浸透させている徹底度がスゴイですね。
明日も関連の話を続ける予定です。
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