11月26日(土):大型フィットネスクラブに求められるアップデート
昨日は自身のiPadの買い替えに関連して「『ソフト』に追いつかずに買い替えへ」と題した記事を記しました。
約10年にわたって愛用したiPadはハード面ではいまだに何の不具合もなく健在ですが、それでもハードの端末によってバージョンアップできるiOSに限りがあって、OSのアップデートができないとアプリの新しいバージョンも更新ができないジレンマからの買い替えです。
新たにモノを売っていくには従来のモノを何らかの形で棄損させていく以外にない大量消費社会の避けがたい一面ですが、それでもソフトウェアに対応できないからレガシーになってしまうのは残念ですね。
こうした点に思いを巡らせているなかでアタマに浮かぶのは、やはり自分たちの事業であるフィットネス業界のことです。
フィットネスクラブはコロナ禍で大きなマイナス影響を受け、従来の中心であった大型クラブほどその影響度は大きいものでした。
前述の厳しい状態に置かれて間もなく3年になりますが、そのなかで会員数や利益面での改善が進まずに停滞したままのクラブでは、売却や閉鎖に至るケースも増えてきました。
でも、そうしたクラブもハード面ではこの先も営業していけるだけの設備は備えています。
つまりはレガシーになってしまった私のiPad同様にハード面では健在ですが、マーケットのニーズに応えるだけのソフト、ヒューマンにアップデートできない状態だと表現できます。
コロナによって健康二次被害はクローズアップされているし、それ以前から健康、身体に関するニーズは底堅くて、それ自体の需要が縮小しているわけではありません。
それでもコロナ以前から大型クラブで凋落が始まっていたのは、マーケットニーズとの乖離があったからでしょう。
ソフト面でのアップデートで必要なのは、先日もnoteで触れたように「成果」として「期待値に応えること」です。
私のiPadのように同じブランドでの「買い替え」であれば良いですが、フィットネスクラブではそれが「乗り換え」になってしまうので、アップデートができなければ残念なレガシーになるしかありません。
コロナから3年を迎えて岐路に立つ大型クラブも、ハード依存から脱却してマーケットニーズに対応できるアップデートが不可避だと思います。