「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論887」
皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。
~Fitness Business通巻第45号(2009.11.25発行)「クラブビジネスにおけるインターネットの活用ーゲインズビル・ヘルス・アンド・フィットネス・センターの事例」4~※名称等は当時、一部文章省略
無限大の可能性
GHFC内の各部門でもインターネットを利用して市場調査を行ったり、競合の情報を探ったり、新しいフィットネス機器について調べたりと、ネットの活用の可能性は無限大である。
GHFCのメンテナンス部門では、webexone.comというサービスを活用して、機器の不具合の報告、パーツの注文、修理のステータスの確認、各機器の修理の履歴の確認などに役立てている。
また、GHFCのパーソナルトレーナーの多くは、クライアントに対するプログラムをデザインする上で、インターネットに存在する写真や図を活用したり、旅行に出かけるクライアントのために、エクササイズメニューを作成してプリントアウトしたりしている。
パーソナルトレーナーの多くが愛用しているのは、メニュー作成のためのコンテンツが豊富なwww.ptonthenet.com/と、カロリーのモニタリングに便利なwww.bodybugg.com/である。
いずれGHFCプロデューサーのパーソナルトレーニングのオンライン・アプリケーションが作れれば、と夢は膨らむ。
シルリ氏はGHFCでのインターネット活用について、以下のように総括する。
「GHFCのビジネスは、インターネットを本格的に導入するようになってから、ネットはクラブの発展の重要な一部を担うようになってきています。もちろん、フェイス・トゥ・フェイスの繋がりや事業計画の質そのものの重要性は変わりません。しかし、インターネットは会員のエクスペリエンスを大きく向上させうるということは実感しています。インターネットは、会員のエクササイズの効果を最大化し、人生を最大限楽しむことに寄与する潜在的パワーを持っているのです」。
~ここまで~
パンデミック直後に臨時休業を余儀なくされた期間を利用して、LINE公式アカウントを開設し、定期的な発信や情報提供の仕組みを確立できたことは、その後の運営に大きな影響を与えたと実感しております。
また最近では、Googleビジネスプロフィール内のクチコミ投稿が、外部潜在顧客の興味・関心を得るのに役立っていることも、広告宣伝に多額のリソースを掛けることができない小型クラブにとっては有益なサインとなっております。
このようにWEBテクノロジーは、今も昔も、大型総合クラブも小型クラブも、上手に活かせば、強い味方になってくることは間違いありません。
もちろんシルリ氏の言う通り、「フェイス・トゥ・フェイスの繋がりや事業計画の質そのものの重要性」は当社にとっても変わりありませんが、だからといってデジタルの有用性を忌避するものでないことは事業規模に関係なく理解する必要があると思います。
お読みいただきありがとうございました。