「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論476」
みなさん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。
~Fitness Business通巻第11号(2004.3.25発行)「コラボレーション」16~※名称等は当時、一部文章省略
5.コラボレーションの実際
(3)メーカー・サプライヤーとのコラボレーション
クラブとマシンサプライヤーとのコラボレーション事例も出始めている。
東急スポーツオアシスは、テクノジム・ジャパンの協力を得て青山店を改装し、テクノジムのカーディオ系、ストレングス系マシンとウェルネスシステムを導入。
同システムに精通したスタッフの派遣を受け、オペレーション手法を共に開発しながら、同システムの会員定着への寄与度を実地に検証する。
また同店はテクノジム・ジャパンの「生きたショールーム」としても活用される。
同様な取り組みはクリスタルスポーツクラブとカーディオマシンにインターネットを繋げたり、リアルタイム運動プログラムを取り扱うフィットネス・コミュニケーションズの間でも進められている。
グループエクササイズに用いる各種ギアの製造にも力を入れ始めているリーボックは、バーベルエクササイズの基本プログラム「Rep Reebok(レップ リーボック)」を開発。
リーボックユニバーシティを通じて、今春から各クラブに提供していくことになっているが、その過程では同社の契約インストラクターがクラブに出向き、各クラブオリジナルのプログラムを作るサポートもする。
マシンサプライヤー以外のサプライヤーとのコラボレーションも盛んにトライアルが行われるようになっている。
最も多い取り組みは、クラブが関連のサービスサプライヤーを付帯するパターンである。
サービスサプライヤーは外部の顧客も取り込みながら、自立~共生を目指す。
「メガロス草加」が付帯している託児所「キッツワールド」、グンゼスポーツのつかしん店他同社の3店が付帯している鍼灸整骨院「Joy Lax」、「ワウディTOKYO」が付帯するエステティックス「デイスパ シーズ銀座」などがそれにあたる。
この他、プロフィットジャパンボディメンテナンスの「コンビニフィットネス」あるいは「ボディメンテナンス」や既述した整形外科クリニックなども、クラブ付帯のサービスサプライヤーとしてそこを訪れる顧客を会員化できるインキュベーター(孵化装置)としての役割が期待できるため、コラボレーションのパートナーとして相応しいと言えよう。
~ここまで~
ここで挙げられた、それぞれ取り組みについて、詳細が分からないため、評価は難しいですが、単純に現在も残っているかどうか歴史的に確認したいと思います。
1)東急スポーツオアシス青山店とテクノジム・ジャパン→現在は、別サプライヤーのマシンも入っているようです
2)クリスタルスポーツクラブ→別の事業会社に営業譲渡
3)フィットネス・コミュニケーションズ→別の社名で活動しているようです
4)Rep Reebok→現在も残っているようですが、導入クラブは少なくなっています
5)メガロス草加→現在は託児所は無くなっています
6)グンゼスポーツつかしん店→別の鍼灸整骨院が入居しているようです
7)ワウディTOKYO→クラブ無し
このように見ていきますと、コラボレーションが20年近く続くことは非常に難しいことが分かります。
本日もお読みいただきありがとうございました。