6月25日(土):ハード路線に回帰する新入社員研修
先般の日経産業新聞には新入社員研修が一昔前のようなハード路線に回帰しつつある旨を報じていました。
そこで例に挙げられていたのは30㎞ウォークや10時間をかけての箱根踏破などです。
内容の是非はともあれ、大事なことは何を意図してそれらをやるか、ということです。
私が新入社員として社会に出たのは約20年前で、ブラック企業なんて言葉すらなかった頃ですから、新入社員の研修はハードな路線でしたね(笑)
私は学生時代はサッカーが中心で将来はプロになりたいと思って、高校や大学への進学もすべてサッカーの推薦でした。
でも、それは現実のものとならずにサッカーに区切りをつけてビジネスの世界へ足を踏み入れることになります。
将来的にはスポーツに関連した仕事をしようと思っていましたが、先に触れたようにまともに受験すらしてこなかったので、そのままスポーツの路線にいくよりは従来とは違う世界に身を置いて視野を広げたり、揉まれたほうがいいなと思って全く違う業界へいきました。
そんな企業の新入社員研修は入社日である4月1日から1週間の研修合宿によって幕を開けました。
その合宿は早朝からランニングをして、昼間は業務につながる知識や仕事人としての考え方を叩き込むような内容ですね。
夜は鬼十則を暗唱して大声で発することができた人から研修が終わる、といったこともありました。
そして営業職でもあったので、まずはすぐに現場で話ができるように約2,000文字ほどのセールストークを暗唱して、一言一句間違わずにそれを話せるようになるテストもありましたね。
同期は60人ぐらいいましたが、1週間の合宿中だけですでに2~3人は姿を消してしまったと記憶しています。
今にして思えば非合理な面も多分にありましたが、学生から社会人へのスイッチの切り替えになったのは間違いなかったと思います。
加えてセールストークを暗唱したことで、営業の電話の際でもスラスラと言葉が出てくるようになったのは、この研修の恩恵でもありましたね。
ひとつ言えるのはどんな研修であっても受け手が謙虚、かつ貪欲な姿勢で臨めば、その時間を通じて必ず得るものがあるということです。
いずれにせよ研修というのは、その会社の価値観や色が出るのは確かでしょう。
今の私はリーダーとして研修をする側の立場にありますから、大事なことをしっかりと伝えていく責任もあります。
ちょうど次週には社内の研修で社員の皆が一堂に会するので、実りある時間にしていきたいと思います。
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