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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論578」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第17号(2005.3.25発行)「新業態、続々登場」1~※名称等は当時、一部文章省略

フィットネスビジネスが成長してきているなか、同期して業態の多様化・高度化が進んでいる。
コンビニエンス系、エクスペリエンス・トレーニング系、メディカル・介護予防系、リラクゼーション・アミューズメント系など、様々な業態のクラブが誕生している。

カーブス、いよいよ本家本元登場

世界的にブームとなっている女性専用の小型サーキットトレーニング施設「カーブス」。
日本でも既に同様のモデルで複数企業が参入している。
2003年6月の「J・サーキット」(ジェイサーキット有限会社/2軒)以来、「Bライン」(有限会社ビーライン/3軒)、「フィッツ・ミー」(株式会社タニタ/1軒)、「エアーズ スリム・ダックス」(加越能鉄道株式会社/1軒)、「ボディーズ」(株式会社ABC Cooking Studio/1軒)、「クイックフィットBM30」(株式会社ボディメンテナンス/3軒)と参入企業が増えている。

各社のプロフィールは様々。
業際や業界外からの参入もある。
既に300名近い会員を集め、月々堅調に利益を積み増している施設もある一方、苦戦している施設もある。
このカーブスモデルの本家本元、「カーブス」がベンチャー・リンクと提携し、いよいよ日本上陸を果たす。
同社創業者CEOのギャリー・ヘイヴィン氏は、本誌のインタビューに対し、「日本市場に5年間で2,000軒のカーブスをつくる」と決意を語っている。

エクスペリエンス備えたソリューション型ジム

コンビニエンス系以外で最近目立つ業態は2つ。
その1つはエクスペリエンス系・トレーニング系である。
「ワウディ」(株式会社ワークワウトワールド・ジャパン)を嚆矢とするエクスペリエンス系では4月池袋にオープンする「ティップネス・ワン」(株式会社ティップネス)の成長が楽しみである。
また「トータルワークアウト」(トータル・ワークアウト株式会社)を嚆矢とするトレーニング系では昨年9月恵比寿にオープンした「アールボディプロジェクト」(株式会社R-body prоject)が健闘している。
両店ともインテリアデザイナーを起用、クールな空間演出を施し、一般的なクラブより高めの月会費を設定、パーソナルトレーニングサービスを積極的に取り入れている。
ターゲットは可処分所得の高いシングルウーマンだ。
こうしたエクスペリエンス(経験価値)を備えたソリューション型ジムは、ヨガ・ピラティスの単体スタジオと並んで首都圏を中心に今後も増えていくことだろう。

~ここまで~

カーブスについては、これまで何度も触れてきましたが、創業者のコメントの意気込みほどでは無かったものの、この20年で2,000店舗を達成しましたので、大成功と言って良いと思います(経営主体は変わりましたが)。

その他の小型サーキットトレーニング施設やエクスペリエンス系・トレーニング系ジムについては、一定規模に育たなかった企業、既に撤退している企業、現在も成功している企業と様々であり、やはり業態うんぬんのそれよりも会社の実力が資本の大小に関わらず、結果を変えていることが分かります。

専門誌の記事は、様々な基準でその当時、掲載しますので、このように歴史的に振り返ってどうだったかを検証すると以前読んだ時の印象と変わってくることがあると言えます。

お読みいただきありがとうございました。

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