12月10日（火）：「機能×ネーミング」によるヒット商品

このところは日経の「ヒット商品番付」に関連したことを記しています。

一昨日は今年の傾向として何らかの事象に対策するための「リアクション消費」が増えている点に触れました。

また昨日は自分の周囲で一番広がりが感じられるヒット商品として、スケッチャーズの「スリップインズ」に代表される「ハンズフリー靴」を取り上げたところです。

本日もヒット商品番付に関連した話をもう少しばかり。

今回ピックアップするのは東の前頭に番付されたドウシシャの「ゴリラのひとつかみ」です。

ゴリラのひとつかみ | e-doshisha.com｜株式会社ドウシシャ

こちらはふくらはぎをもみほぐしてケアする家電商品になります。

膝から下の部分をぐるっと覆う形で装着して、ふくらはぎ部分をマッサージしてくれます。

「ゴリラのひとつかみ」のネーミング通り、まるでゴリラにわしづかみされているような痛気持ち良い使い心地が人気をよび、1ヶ月で10万台受注して年間目標を大幅に上回ったといいます。

ヒット要因にあげられるのは「機能×ネーミング」でしょうね。

強めの圧によるもみほぐし感の機能面と合わせ、インパクトと使い心地を連想させるネーミングが光ります。

同社のシリーズ商品には「ゴリラのひとつき」という足裏をケアする家電もありますが、こちらも含めてネーミングセンスの妙を感じますね。

今回のヒット商品番付には入っていませんが、最近の商品でネーミングに惹かれたのは、「まるでこたつソックス」です。

これは履いたときのこたつに入っているかのような温かさを直感的にイメージさせてくれるし、その中に機能性の端的な説明も凝縮されていますからね。

非常にわかりやすくて良いネーミングだと感じました。

このように「機能×ネーミング」が上手く掛け合わされると、商品がヒットする一因になると思います。