5月31日(火):大型クラブのポテンシャルを最大化する地域活動
このところはJリーグが取り組む社会連携活動「シャレン!」のことをはじめ、そこから派生して昨日はサッカークラブ以上の役割を地域で果たす意味で「クラブ以上の存在」の代名詞であるFCバルセロナのことにも触れました。
サッカーのようなメジャースポーツのプロスポーツクラブは地域での認知度は圧倒的だし、地域にとっての公益性も高いシンボリックな存在なだけに、そこが起点になって企業や団体、地域住民と一緒に社会課題に取り組む意義は大きいですね。
先日も記したように、あるJリーグクラブのホームタウン担当は「(日ごろから)スポンサー企業、自治体、消防、地元店舗などと連携関係にある我々が、ハブになれた。一つのきっかけでプロジェクトが連結する。多くの団体を巻き込めるのはサッカークラブの強みであり、モデルにもなれるのでは」と語っている通りです。
そして現在はJリーグ、そして各クラブがそのような方向を志向しているので、我々のような民間企業でスポーツとも親和性が高く、健康産業に従事するフィットネスクラブとしては連携できるポイントは見出しやすいと感じます。
とりわけハード面でも多様な設備を持ち、そして顧客層でも子供から年配の方まで全世代に対応している大型クラブであればなおさらでしょう。
旗振り役をしてくれるJリーグクラブを上手く活用しつつ、あえて自分たちをそうした一連の流れの歯車のひとつに位置付けて、地域課題や社会課題の解決へ取り組んでみるのも一考だと思います。
それによって従来とは違った形での地域への貢献、そして地域の方々との接点も生まれてくるでしょうからね。
一方でスタンドアローンの大型フィットネスクラブであれば、視認性はもとより一定の認知もあると思うので、狭い地域のなかでは自らのクラブが旗振り役になっていくこともできるはずです。
Jリーグクラブとまではいかずとも、自らが積極的に起点になっていくことで地域にとってクラブ以上の存在になる余地も出てきます。
プロスポーツチームのような公益性が高いシンボリックな存在と連携して、あえて歯車のひとつとして動いていくこと、他方では狭いエリアで自らが起点となって動きをつくること、そうした両面でのアプローチを考えると大型フィットネスクラブのポテンシャルも最大化されていくように思います。