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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論489」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第12号(2004.5.25発行)「再び脚光、サーキットトレーニング」2~※名称等は当時、一部文章省略

一時期、影を潜めていたサーキットトレーニングラインをここ数年、米国のジムで目にすることが多くなった。
今年3月に本誌企画主催の米国視察研修ツアーでも多くのクラブが導入していた。
米国のマネージャーらへの取材をもとに、サーキットラインが再び復興してきた背景をまとめてみたい。
日本のクラブにとってもヒントになるはずだ。

効率の追求

近年、クラブがビジネス効率をより追求するようになり、ジムにおいても多くのメンバーがいかに効率的に利用して貰うかが一つの課題となっている。
通常、ジムでマシンを利用する場合、メンバーは各々のマシンで数セットずつ行う。
この方法では、一連のトレーニングを終えるまでにメンバーにとっても時間が掛かり、クラブにとっても非効率な時間やスペースが生まれやすい。
一方、サーキットラインでは1セットずつ次のステーションに移るため、滞ることがない。
クラブでは「30分間エクササイズ」といった名称のもと、短時間にトレーニングを終えることが促すことができ、またメンバーにとってもこのエリアを利用することでストレスなくトレーニングができることになる。
ニューヨークスポーツクラブ(NYSC)をはじめ東海岸に130クラブを展開するタウンスポーツインターナショナルが「XPRESS line」として、また、全米に300クラブを展開する24アワーフィットネスが「XpressZONE」として全店に導入している。

定着の促進とパーソナルトレーニングとの連携

サーキットラインに専任のトレーナーがつくことでメンバーにとっては常にインストラクターのサポートをもとにトレーニングができることになる。
初心者にとっては安心感が高まり、スタッフとのコミュニケーションも取りやすく、成果も生まれることから定着が促されることになる。
こうした動きは独立系の優良クラブとして名高い「ゲインズビルヘルス&フィットネスセンター」や「メリーランドアスレチッククラブ」などでも見られた。
クラブによってはサーキットトレーニングにつくインストラクターをパーソナルトレーナーにすることにより、有料パーソナルトレーニングの受注増に繋げているところもある。

~ここまで~

カーヴスが日本でも急成長を遂げたことは、皆さまもご存知だと思います。

一方で、記事にあるような専門サーキットジムではない、クラブ内サーキットジムは国内でどのようになっているでしょうか。

日本でも同様の試みはその後、行われ、現在もそのようなサーキットラインを設けているクラブはあると思われます。

ただその稼働率はと言うと、放置されたまま、お客様もどのように効率効果的に使用してよいか分からない現状が多いと考えられます。

これは、別の意味で効率の追求がなされた結果、ジムに配置されるトレーナーが少なく、またアルバイトトレーナーが多いことで、しっかりサポートできる態勢が取れないことが大きいと思います。

せっかくの優れたトレーニングシステムも、それを動かす人がいなければ宝の持ち腐れになってしまいます。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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