365日色の話 「ブラックペアン2」の二宮和也さんです。
シーズン1から6年後。天才的な手技を持つ渡海征司郎にそっくりな、
人も金ももてあそぶ悪魔?な世界的天才外科医、天城雪彦が日本に。。。
二宮和也さん演じる天才外科医天城雪彦は
ブラックジャックのようでもありながら、
不思議なキャラクターです。
ブラックジャックのような哲学は見えないようにも感じます。
「手術じゃない。これは芸術だ。」
天城雪彦の手技は誰にも真似できない領域に達している神技。
その手術に合わせて流れてくる
クラシックの名演奏家の手技の演奏。
最も危険な時に流れる音楽がスゴイ!
音楽が天城雪彦の芸術とも言える手術の凄さを物語っているようでした。
「ブラックペアン1」の
クールな天才外科医渡海征司郎が
病院仮眠室に住み着き、
変人でありながら、
ひたすら天才的な手術で病気から患者を解放し、
生きている姿は大きな反響と共感を呼びました。
まさにアウトローなヒーローです。
趣里さん演じる猫田の存在と
病院仮眠室での時間も
ドラマを個性的なものにしていたと思います。
「ブラックペア2」の
一番の見せ場である手術のシーンは
二宮和也さんの演技が素晴らしく惹きつけられました。
エンターテインメント性は
シーズン1より高まっています。
心臓はリアルで、
他も丁寧に表現されていましたが、
患者さんが高齢だったのに、
初めてメスを入れるシーンは皮膚が作り物のように
(作り物なのですが)
若々しく、ちょっと違和感を感じました。
天才外科医天城雪彦は
オーストラリアゴールドコーストのハートセンターに
長年?務めていましたが、
(本当に、渡海征司郎と天城雪彦は別人なのでしょうか。)
竹内涼真さん演じる世良雅志医師が
説得して、
心臓専門の新病院センター長に就任するため、
日本に。
実力を知らしめるために、
天城雪彦は公開手術をすることを提案します。
公開手術を受けるのは、
菓子店のオーナーであり、名職人である高齢の男性。
天城はおじいちゃんを助けたいと願う
ぼたんちゃん演じる孫と賭けをすることに。
一番の人気商品のアップルパイをおじいちゃんの味そっくりに
期限までに作り上げることができれば、
お店の権利と商品のレシピの使用権を
代わりに立て替えて、
ゆくゆく返してもらうという約束をすることに。。。
ぼたんちゃんの演技が素晴らしかったです。
趣里さん演じる猫田は相変わらず存在感がありました。
猫田は何か気づいているのでしょうか。
手術のシーンの二宮和也さんの手さばきは説得力がありました。
そこに流れるクラシック演奏は
手技の天才と言われている演奏者が
演奏しているものだそうですが、
精巧にタイミングや音量を
天城雪彦の手技「ダイレクト・アナストモーシス」と
同調させているようでした。
天城医師の手術成功後、
別の医師が追加した施術にミスが生じ、
それを知って、
パーティーに出ていたが、
ぎりぎり間に合い、
見たことのない方法で、
鮮やかに手術は大成功となります。
竹内涼真さんの
演技もナレーションもいい感じです。
今回の「ブラックペアン2」は
破天荒な超自信家の天城雪彦の
独特な人間味のある表現により、
渡海征司郎と対比させているようですが、果たして。。。
医療にはお金が必要である。
金のある人間と貧乏な人間。
そのために、天城雪彦は戦っているのでしょうか。
今回のブラックペアンは何を描こうとしているのか。
これからわかっていくのが楽しみです。
二宮和也さんは、
「硫黄島からの手紙」で演技を評価され、
「母と暮らせば」で日本アカデミー賞最優秀男優賞受賞。
「浅田家」「ラーゲリより愛をこめて」で優秀主演男優賞。
「検察側の罪人」で助演男優賞。等々。
受賞歴は素晴らしいものがあります。
個人的には「ラーゲリより愛をこめて」では
実在の人物になりきっている演技力が光っていて素晴らしいと思いました。
もちろん、「母と暮らせば」も胸が詰まり、泣けてきました。
「VIVAN」の役柄はいつものように
演技の素晴らしさを発揮できなかったように感じました。
何と言っても、
二宮和也さんは
リアルでナチュラルな役の時の演技が最高に素晴らしいと思います。
今回の「ブラックペアン2」も楽しみに見たいと思います。
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