365日色の話 「マウンテンドクター」杉野遥亮さんです。ああ山‼こんなところにも・・・
山は美しい!そして、山は危ない! 最近は登山をする人も多く、
自然とともに生きる生き方が愛されているようですが・・・。
私は山に登ったことはありません。
それでも、
テレビで山頂から見える景色を見るだけで、
見渡せる景色は
壮大で美しく圧倒的で、
とっても厳かな気持ちになります。
実際に登って、
山から見る景色は、
空気も澄み切っていて、
他にないほどに
感動するのでしょうね。
登った人しか見ることのできない景色。。。
尾根が狭く、両サイドに切り立っている情景などを見ると
なぜ、あんな危険なところに
人は行きたいのだろう。
と考えてしまいます。
山は癒しの場所。
憧れて、楽しい気持ちで
登りたくなってしまいますが、
自然は予測がつかず、
時に凶暴になり牙をむき、
恐ろしいことになることも。。。
山を登るには、
準備と心構えが常に必要だと、
「マウンテンドクター」は
教えてくれます。
以前、NHKプレミアムドラマ
「山女日記~女たちは頂を目指して~」を
興味深く見ていましたが、
登山をする人の心情を垣間見た思いがしました。
原作が
湊かなえさんということを知って驚いたのですが、
ご本人も山女だそうで、
主演の工藤夕貴さんと山に行かれたり。
印象が変わりました。
湊かなえさんは
作品のテーマが「贖罪」だとおっしゃって、
「贖罪」のテーマで書けなくなったら、
作家を辞めるともおっしゃっていたのを
聞いたことがあります。
山女のシリーズは
人を見る目が温かくて優しいです。
「マウンテンドクター」は
もちろん、湊かなえさんの作品ではありませんが、
山を愛する気持ちが共通していて、
思い出されたのです。
整形外科医の杉野遥亮さん演じる宮本歩が
山で自分を助けるために
亡くなった兄の死を受け入れられないまま、
兄の志を意識して、
医者になったものの医者としての目標もなく
事なかれ主義で、
なんとなく仕事をしている日々を送っていました。
国際山岳医の資格を持つ大森南朋さん演じる江森岳人との出会いが
歩を変えていきます。
1年後、国際山岳医になった歩は
山に向き合い、山岳医として成長していく物語です。
山の美しさや難しさが感じられるドラマです。
「マウンテンドクター」は
コードブルーやMERのような、
大スペクタクルにはなりませんが、
山岳医療の現実が感じられます。
大迫力の医療ドラマではありませんが、
現実はこのようになるのかと
考えさせられます。
人の命と最前線で向き合う人間ドラマとしての
葛藤が伝わってきます。
山好きの人は絶対に見るべきだと思います。
杉野遥亮さんは
「どうする家康」では
榊原康政を飄々と独自の存在感で演じていました。
「恋です~ヤンキー君と白杖ガール」の黒川役は最高でした。
「ばからもん」では、悩める書道家。
シャイで、線の細い役が多かったのですが、
いつしか主役に登り詰めています。
今回の役は
どのように魅力的に演じてくれるでしょうか。
美しい山にまつわる人間ドラマ。
あなたにはどう映りますか。