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365日色の話 映画「風に立つライオン」の大沢たかおさん。実話からさだまさしさんの歌が生まれ、そして、映画に。

この映画はさだまさしさんの歌から始まりました。
1972年に、
長崎大学熱帯医学研究所からケニアに派遣された
医師柴田絋一郎さんのドキュメンタリーを見て、
感動し、歌にした「風に立つライオン」
この歌の大ファンである大沢たかおさんが熱望し
2015年に、映画化されたものです。

さだまさしさんは本になるものは本にし、
本にならないもの?は歌にするとか…?

「風に立つライオン」の歌は本当に素晴らしい!

歌詞の後半の一部です。
去年のクリスマスは国境近くの村で過ごしました
こんな処にもサンタクロースはやって来ます去年は僕でした
闇の中ではじける彼らの祈りと激しいリズム
南十字星満点の星そして天の川

診療所に集まる人々は病気だけど
少なくとも心は僕より健康なのですよ
僕はやはり来てよかったと思っています
辛くないと言えば嘘になるけどしあわせです

あなたや日本を捨てた訳ではなく
僕は「現在」を生きることに思い上がりたくないのです

空を切り裂いて落下する滝のように
僕はよどみない生命を生きたい
キリマンジャロの白い雪それを支える紺碧の空
僕は風に向かって立つライオンでありたい

くれぐれも皆さんによろしく伝えて下さい
最後になりましたがあなたの幸福を
心から遠くからいつも祈っています
おめでとうさようなら

さだまさしさんと柴田医師とは今でも交流が続いているそうです。
さだまさしさんは、
公益財団法人「風に立つライオン基金」を設立し、
柴田紘一郎医師を永久名誉顧問とし、
「柴田先生は財団の精神的シンボル」と話し、
「柴田紘一郎賞」を重ねて設立しました。

映画「風に立つライオン」
アフリカ医療に生涯を捧げたシュバイツァーの自伝に感銘を受け、
医師を志した大沢たかおさん演じる航一郎は、
大学病院からケニアの研究施設に派遣されます。

日本に恋人を残しながらも、
ケニアの地で充実した日々を送っていました。

紘一郎は現地赤十字病院から1ヶ月の派遣要請を受けます。
そこで、目にしたのは、
重症を負って次々と運ばれてくる少年が、
みんな麻薬を注射され戦場にたたされた少年兵だという事実でした。

そんな中、病院に少年兵ンドゥングが担ぎ込まれました。
目の前で両親を惨殺され
麻薬でかき消されたという心の傷を抱えたンドゥングに
紘一郎は真正面から向かっていきます。。。

大沢たかおさんの演技は素晴らしく、
ケニアの医療の現状や
そこに置かれている人々の無残な強いられた生き方を
懸命に生きる医師の葛藤を通して
虚しく、やるせなく、しかし、力強く描かれています。

ケニアで紘一郎とともに献身的に看護に当たる
看護師、草野和歌子を演じる、石原さとみさんも
自然な演技と崇高さが
映画を引き立てていました。

美しいケニアの景色。
そこに、漂う暑さと賢明さと絶望。。。
そして、光。
その姿は、まさに「風に立つライオン」です。

最後は何故ああしなければいけなかったのか。。。

この映画はぜひ観て欲しい
メッセージを受け取ってほしい
素晴らしい作品です。


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