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365日色の話 ドラマ「TRUE COLORS」見ている色は同じではない。 倉科カナさん。

タイトルが「TRUE COLORS」なのにタイトルの写真が美しいモノトーン

あなたと私の見ている色は同じではない
色覚は人の数だけ存在する個性の一つ

このドラマは色彩研究所を30年以上行っている私には
気になるテーマのドラマです。

貪欲に挑戦し、
ファッション界のトップフォトグラファーの名声を獲得していた
倉科カナさんが演じる立花海咲に、
ある日深刻な難病が告知されます。

「46グラデーション。緑。一色たりとも間違えたくない!」
先天性緑の色覚異常の海咲の
心の叫びとも感じる、色へのこだわり。

世界的なデザイナーのハートを射止める作品に!

これらのグリーンを象徴的に用いた作品のショットは
残念ながら、
海咲がとらえたショットではなく、
ドラマを観ながら私が撮った写真ですが。。。
設定された色が美しい!

最高の仕事を成し遂げます。

海咲は
目が疲れているからか、目の不調を感じて、
簡単な気持ちで、診察を受けたのです。

飛躍の絶頂を迎えようとしていたタイミングで
海咲を襲った苦悩。

パトロン巻上を演じるのは滝藤賢一さん。
医師を演じるのは要潤さんです。

今回のテーマは
色覚異常とアーティストとしての価値。
本当に難しいテーマです。

2024年の向田邦子賞を「グレースの履歴」で受賞した
源孝志監督が制作しています。

「グレースの履歴」
映像が美しく、
無くなった妻の最後の行き先を
妻の愛車の赤い”グレース”の運転履歴から訪ねる物語です。
”グレース”はグレースケリーから取った名前です。

妻の尾野真千子さん、夫の滝藤賢一さん、
訪れた場所に現れた人たちも素敵でした。
雰囲気のある、心に残る物語でした。

今回の「TRUE COLORS]はどのような物語になるのでしょうか。

海咲の継父、辻村多一郎として
渡辺謙さんが出るそうで、驚いています。
楽しみです。
天草の定期航路船舶の船長だそうです。

海咲は生まれつき色弱で
色弱は遺伝によるものだと医者に言われました。

色弱は
色の見え方が少し異なります。
日本人の男性の20人に1人は
色覚異常を持っていると言われています。
女性の約0.5%(500人に1人)。
色弱と言われる人は、およそ320万人。

色弱は先天性色覚異常で、
直らないのですが、
悪化する心配もなく、
運転免許もほとんど問題なく取ることができるそうです。

海咲は
独自の見え方を小さい時から
色の記憶練習などで補って
感性を研ぎ澄ましてきたのです。
色の持つ明度差を判断基準にしたり。。。

そして、今の成功に!

それが、目の難病 
視覚と色覚に影響が出る錐体ジストロフィーに・・・
全く色が見えなくなるのか。

引退を突き付けられた海咲は
写真家の育成スクールの後輩に
海咲の新人の時のモノクロ写真の写真集が一番好きと言われます。

果たして
それは未来を照らす光となるのか。。。

目のこと、色のこと、
女性の生き方。
すべてにおいて見続けたいと思います。

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